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夕焼けがまた明日ねと山の中へ
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高崎堤ヶ岡小5年 市毛 純
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【評】「山の中へ」がいい。夕焼けは消えるのではなく、太陽と同じように山の中へ沈んで隠れるのです。だから「また明日ね」なのです。
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ブランコの最上階は大空だ
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高崎堤ヶ岡小5年 堤 陽香
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【評】「最上階は大空だ」という誇張表現によって、思い切りよく漕(こ)いでいるブランコのようすと、その気持ちよさが思いが浮かびます。
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なすのなえ葉っぱの脈までむらさきだ
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高崎堤ヶ岡小5年 市毛 純
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【評】ナスの実と同じ紫色を葉の脈に見つけたところがいい。よく観察ができていて、小さな発見がナスらしさの発見になっています。
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梅みのる漢字のとおり雨がふる
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伊勢崎殖蓮二小5年 狩野 琢巳
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【評】梅雨の時期に梅が実っている。漢字の意味を、改めて確認しています。まだ他にも同じようなことがたくさん見つかるかもしれません。
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田に入り足をくすぐる土達だ
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前橋桃川小5年 斉藤 友貴
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【評】足に伝わる田んぼの土の感触は経験してみないとかわかりませんが、「くすぐる」で、みんなに分かるような言葉にしたのは立派です。
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ふうりんの音にならんでうごくくも
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前橋桃川小6年 萩原 由子
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【評】「音にならんで」がおもしろい。聴覚で感じる音と、視覚で感じる雲(蜘蛛=くも=かな?)を並べて考えているからです。
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Tシャツに光すいこみ友走る
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下仁田小坂小6年 金井麻里奈
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【評】日の光がまぶしい中を走っている友だちです。「Tシャツに光すいこみ」から、短距離ではなそうです。長距離走の練習でしょうか。
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まだねてる海のいびきは波の音
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前橋山王小6年 小出 ゆき
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【評】海は早起きだという発想は時々見ますが、寝坊だという着想は珍しい。波の音をいびきに見たてることができて得たものでしょうね。
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青梅がバケツの中に入ってる
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高崎中尾中1年 田中 皓大
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【評】もぎたての梅が、バケツいっぱいになっているのでしょう。「入ってる」という端的な表現に、青梅の印象の強さが書かれています。
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青空の下はみんなの夏帽子
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高崎中尾中1年 矢島さおり
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【評】青空と夏帽子以外は句の世界から消し去って、単純ですっきりした構成です。ここで描かれているのは、爽快な夏。秀作です。
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白シャツが眩しい白鳥泳いでる
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高崎中尾中1年 渡邉 早紀
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【評】「眩しい」で切れます。「白鳥泳いでる」は句またがりになる表現法。二つのイメージをアナロジーでつなぐという方法も高度です。
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白シャツにおおわれ帰る帰り道
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高崎中尾中1年 高橋 洋右
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【評】「おおわれ」がいい。白シャツを着ていることの表現ですが、こう表現されると不思議な感覚になります。「帰り道」は推敲(すいこう)の余地あり。
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山の上ゆったり落ちる夕焼けだ
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高崎中尾中1年 福島総一朗
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【評】「ゆったり落ちる」に今日一日の満足感も込められていそうです。夕焼けをゆったり見る心の余裕が、夕焼けをゆったり沈めます。
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初夏の香が妙義をおおう風に乗り
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富岡妙義中2年 高橋 歩
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【評】妙義をすっぽり覆う初夏の香り。大きな視点で妙義を描いています。「風に乗り」がやや説明的なのが残念です。推敲(すいこう)の余地あり。
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鉛筆の赤い粉見て夏きたる
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渋川小野上中2年 澤下 未来
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【評】赤鉛筆の削り粉の赤さに夏を重ねて感じています。「白秋」のように秋は白ですが、夏は「朱夏」で赤であることを知っていましたか?
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出航の準備をはじめる受験かな
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渋川小野上中3年 一場 輝
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【評】受験勉強そのものを、人生の出航の準備に見たてています。受験は人生最初の選択になります。選んだ道で選ばれる必要があるのです。
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生ぬるい風を吸いこみ坂走る
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中之条中3年 割田美早紀
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【評】何部かは分かりませんが、ランニング練習の一こまでしょう。「生ぬるい風」「坂」から練習のきつさが表現されています。
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大声で叫んでみても雨は降る
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中之条中3年 平形友里香
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【評】もちろん叫ばなくても雨は降るのです。降り続く雨の、思うに任せないようすを、面白い着眼で表現しています。梅雨時の雨でしょう。
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梅雨空に真っ赤なかさを買ってみる
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中之条中3年 吉田 知世
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【評】心晴れない日々を払拭(ふっしょく)したい思いを、真っ赤な傘に託しているのです。鮮やかな原色によって、心を解放するのです。秀作です。
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せみが鳴く暑さに弱いお父さん
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中之条中3年 唐沢 由弥
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【評】「暑さに弱いお父さん」がユーモラス。愛情も感じます。ビール好きの少し太ったお父さんの姿が思い浮かびますが、違いますか?
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青い空洗濯物は初夏のにおい
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前橋木瀬中3年 根岸稀美子
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【評】青空の下、初夏の陽射しに温められている洗濯物。すると、洗濯物そのものが「初夏のにおい」になっているというのです。
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妹がかわいいと思う寝顔だけ
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前橋木瀬中3年 大竹 由実
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【評】生意気盛りの妹さんで、お姉さんもタジタジなのでしょう。でも寝顔はかわいい。姉妹愛をユーモラスに描いています。
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花びらのイカダにのってすぎる春
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中央中等3年 高橋 伶
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【評】「花筏(いかだ)」として季語にもなっていますが、そのイカダに「春」そのものが乗っているという発想は、作者のものです。おもしろい。
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四月馬鹿誰か一人は騙したい
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中央中等3年 大澤 真也
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【評】四月一日では、まわりの仲間も警戒してそうそう簡単には騙(だま)されません。騙していいとなると騙すのが難しいのです。
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