林桂選

2007年8月29日上毛新聞掲載


きこえるよプールにもぐるとみずのこえ
群馬大附幼稚園年長 品川 瑞華
【評】当然「みずのおと」と「みずのこえ」は違います。「みずのこえ」は、水自身が話しているものなのです。水とお話をするのです。
あじさいがうみのいろしてさいている
藤岡美土里小1年 村越  葵
【評】アジサイの青い花に、海の色を見つけたところがいい。頭の中で、海のように青がいっぱいに広がってゆく感じがします。
夏休みひかげにいないぼくのかお
中之条小4年 あおきたつや
【評】萩原朔太郎の詩句「帽子の下に顔がある」を思わせます。あおき君は日陰にいない自分の顔を描いて、元気な自画像としています。
風さんはたびがすきなのまいごなの
中之条小4年 山田 紗栄
【評】旅が好きな風さんも、迷子の風さんもいそう。いろいろな風さんがいるんだと感じさせます。この句から風の新しい見方ができそうです。
花の名を母にたずねる月の夜
中之条小4年 高山りゅうせい
【評】「花」は夜咲く花でしょう。月明かりの中でお母さんに教えてもらいます。一度で忘れることのできない名前になったことでしょう。
春の虫きれいな草にのっている
高崎金古南小4年 内田 裕太
【評】「きれいな草」がどんな草なのか分かりませんが、春の虫が乗っていることで、そう感じることができるようになったのでしょう。