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畑にはとうもろこしの軍隊だ
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高崎堤ヶ岡小5年 山田 夏加
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【評】トウモロコシの立ち並ぶ姿に、行進する軍隊の姿をイメージしたのでしょう。トウモロコシの実が、抱えた銃に思えるから不思議です。
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かぶと虫取るため六時ごろ起きる
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高崎堤ヶ岡小5年 淡嶋 義弘
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【評】早起きして、カブト虫の集まる場所へゆくのです。淡嶋くんにとって、「六時ごろ」は学校に行くときに比べて早い時間帯です。
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父の服ドイツの香りでいっぱいだ
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前橋山王小5年 栗原 有加
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【評】ドイツで仕事をしていたお父さんが久しぶりに帰ったのでしょう。お父さんの服に、外国での生活ぶりを想像する視点が優れています。
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夏の服風が入ってすずしいな
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高崎城山小5年 寺嶋 夢斗
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【評】ゆったりと作られた夏服。袖口も開放的に作られているのでしょう。「風が入って」がうまい。夏服の特徴をよく表現しています。
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ぬれながらドリブルしながらぼくたちだ
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前橋桃川小5年 小野 真弥
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【評】雨の中で、濡れながらも、元気にサッカーをする「ぼくたち」仲間の姿です。最後の「ぼくたちだ」の結びが詩的表現として秀抜。
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山の道まがりくねってさるが出た
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前橋粕川小5年 戸塚将太郎
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【評】曲がりくねった山の道。曲がると、突然猿に出合ったのでしょう。山道のようすも、猿の出没の仕方も、よく描けています。
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夏の日のプールで泳ぐ水着ほす
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下仁田小坂小5年 工藤 陽平
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【評】「夏の日のプールで泳ぐ」が心の中での待ち遠しい思いとして描かれています。いまはそための水着を干しているのです。
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梅の実が雨のしずくでじゅくしてる
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片品武尊根小5年 千明 礼乃
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【評】「雨のしずくで」がうまい。梅の実を伝わっておちる雨が映像として浮かびます。実を熟成させるかのような梅雨の長雨なのです。
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一年生笑顔をみんなに届けてる
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前橋大胡小6年 大島 千春
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【評】一年生の存在感を「笑顔をみんなに届けてる」で表現。小学生になれたのが嬉うれしくしかたがない一年生には、学校生活の原点が見えます。
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ブランコをこいでけとばす梅雨の雲
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神流万場小6年 新井 里菜
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【評】低くたれ込めた梅雨の雲。ブランコを大きく漕いだら届きそう。「けとばす」がいい。元気なようすも梅雨雲のようすも感じとれます。
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散歩してつくしが見える土手の上
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神流万場小6年 田村ありさ
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【評】散歩は土手の下道を歩いているのでしょう。下から振り仰ぐ形のツクシが新鮮な視点。ツクシの存在感が引き立ちます。
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甚平を着ている弟ほめられる
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高崎中尾中1年 徳江 里紗
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【評】甚平を着ているだけでほめられる弟さん。似合ってかわいらしいのでしょう。どんな人がほめるのか想像もつきます。秀作です。
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くもの巣に雨泣き残る雨上がり
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渋川小野上中1年 鈴木みちる
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【評】「泣き残る」がいい。雨上がりの中で、蜘蛛の巣にはまだ雨が雨滴となって残っているのです。二つの「雨」が頭韻となっています。
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消しゴムのカバーはずれて夏香る
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渋川小野上中2年 樋田 真季
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【評】新学期で使い始めた消しゴムのカバーも傷み始めたころには夏になっています。その消しゴムの匂いに夏を実感します。
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クレヨンで夏の思い出飾ってく
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渋川小野上中2年 今井 久実
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【評】夏の思い出をクレヨン画にして残すのでしょう。「飾ってく」がいい。なぜ絵を書くのかという意味がよく語られています。
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ぼくの家夏を教えるなす料理
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富岡南中2年 齋藤 謙介
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【評】自分の家で育てているナスでしょう。夏になると、ナス料理の数が増えるのです。我が家の夏をナス料理に見つけた目が新鮮です。
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すいか出た初夏を感じる今日の給食
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富岡南中3年 大岡 真依
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【評】給食のデザートに出されたスイカに夏が来たことを実感するというのです。身近な生活から見つける季節感が生きた句です。
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空の下竹がささやく風香る
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群馬大附中3年 笠原 有貴
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【評】「空の下」の大きな視覚世界。「竹がささやく」の小さな聴覚世界。それを「風香る」という感覚的な嗅覚世界で統合しています。
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風薫る竹林の中歩み行く
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群馬大附中3年 神村 柚香
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【評】嵯峨野の竹林でしょう。類想句がない訳ではありませんが、俳句のオーソドックスな表現の魅力をたたえた美しい一句です。
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清水の特別拝観桜満ち
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群馬大附中3年 石川 華穂
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【評】「桜満ち」がうまい。「清水の特別拝観」との取り合わせが優れているからです。おのずから「特別拝観」の印象も語られています。
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麦秋の日本の古都は美しき
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群馬大附中3年 小板橋鞠佳
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【評】「日本の古都は美しき」では詩的な表現にはなりませんが、「麦秋の」によって俄(にわか)に変身しました。京都よりは奈良の趣でしょうか。
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風涼し祇園の街は時とまる
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群馬大附中3年 秋葉 光恵
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【評】「時とまる」は、祇園が昔ながらの面影を残していることと、そこに流れる緩やかな時間感覚を言い止めたものでしょう。
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金色に光る金閣春の鯉
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群馬大附中3年 小山 喜久
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【評】「春の鯉」がうまい。これも取り合わせの妙から。一般的には凡庸な修辞の「金色に」も、ここでは「金閣」と響く韻となっています。
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水の音枯山水に響いてる
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群馬大附中3年 吉田 芽生
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【評】「水の音」は枯山水庭園から響くように感じられる幻の音なのか、近くの流れの実際の音なのか不明。鑑賞は読者の好みでどちらも可。
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さわやかな五月の風が京を吹く
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群馬大附中3年 三木 俊介
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【評】助詞「を」の使い方がうまい。これを「に」に置き換えてみれば、一目瞭然です。この「を」によって、「風」も「京」も生きました。
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風がふく森はおどる夜楽し
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中之条中3年 関 美穂子
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【評】中七が字足らずなのが残念ですが、「風がふく」「森はおどる」と事象を重ねてからの「夜楽し」が、ここで効果的な表現となっています。
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