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夕焼けにきれいにはえる水平線
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前橋新田小5年 森本 有香
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【評】臨海学校で見た光景でしょう。水平線が夕焼けに染まるようすは、群馬の子どもには新鮮な体験です。水平線を発見し体験しています。
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くわがたがりっぱなはさみでおこってる
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高崎堤ヶ岡小5年 湯浅 水緒
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【評】「りっぱなはさみ」がいい。怒るのには、大きくて立派なハサミがふさわしい。怒る姿を立派に見せるためのハサミなのでしょう。
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金魚つりいつもとれなくておまけの一ぴき
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高崎堤ヶ岡小5年 堤 陽香
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【評】失敗してばかりの金魚すくい。すくえなかった人のための金魚をもらってばかり。複雑な思いが「一ぴき」に込められています。
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どんぐりもぼうしをかぶってくらしてる
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高崎堤ヶ岡小5年 小林 健司
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【評】「くらしてる」まで想像をひろげているところがおもしろい。「どんぐりも」だから、「人間も」帽子をかぶって暮らしているのです。
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油ゼミ湯たんぽみたいなはらしてる
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富岡小5年 曽根 静華
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【評】大人なら「じゃばらのような」とありきたりのたとえしか思いつきません。「湯たんぽみないな」のたとえのおもしろさに感心。
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しゃぼん玉妹の顔うつってる
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高崎金古南小5年 高橋 柚衣
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【評】妹さんが大きなシャボン玉を吹いているところなのでしょう。そのシャボン玉に、妹さんの顔が映っているのです。視点のよい句です。
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ランドセル机のすみで夏休み
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前橋粕川小5年 戸塚将太郎
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【評】ランドセルも自分と同じく夏休みなのだという発見がおもしろい。ランドセルの夏休みは、机の隅で静かに過ごすことなのです。
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麦畑太陽の色で染まってる
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前橋山王小6年 小出 ゆき
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【評】一面黄色になった麦秋期の麦畑でしょう。その色を「太陽の色」ととらえたところがいい。枯れ色を明るい太陽の色に変えています。
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かまくらをつくって入る光とも
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安中原市小6年 高見澤聡美
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【評】最後の「光とも」がいい。かまくらの中に入ってみると、雪をとおして外の光りがよく感じ取れます。それを巧みに表現しています。
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森の木がせみがくるなりしゃべってる
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安中原市小6年 川西 正資
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【評】蝉せみの声が森から聞こえます。森の声は聞こえませんが、蝉が鳴き出すと森全体が生き生きと話しているように感じられるのです。
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ジャガイモとずっと待ってたこの日をね
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前橋笂井小6年 山藤 采夏
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【評】体験学習のジャガイモ栽培でしょう。「この日」は収穫か食べるかどちらかの日。「ジャガイモと」がいい。イモも待っていたのです。
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教室の窓が光りて暑い夏
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下仁田小坂小6年 松本 美咲
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【評】校庭から教室を見ているのでしょう。窓ガラスが夏の太陽光を反射して輝いています。そのようすにあらためて「暑い夏」を確認します。
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夏の風ふうりんならしてやってきた
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前橋新田小6年 二瓶あかね
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【評】自転車のベルを鳴らすように、夏の合図として風鈴を鳴らしながら、夏の風がやってきます。明るく楽しい夏の風です。
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日焼けあと海のかおりがしてくるね
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前橋新田小6年 牛込 泉
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【評】海水浴で思い切り日焼けしてきたのでしょう。日焼け跡が楽しい思い出の証拠で、そこから楽しかった海の香りと記憶が甦ってきます。
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まきがいを耳にあてれば夏の音
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前橋新田小6年 篠原美奈巳
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【評】貝を耳に当てると音が聞こえてきます。それを「夏の音」と感じたというのです。巻き貝を拾ったときの思い出も甦っているのでしょう。
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畑には野菜も草もいっぱいだ
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県立盲学校中1年 高橋 一馬
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【評】「草」は雑草のことでしょう。野菜も雑草も区別なく茂っているようすを「いっぱいだ」と言って、命の賛歌になっています。
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アスファルトかげろうゆらゆら昼下がり
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前橋南橘中1年 武井 美久
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【評】アスファルトに立つ陽炎(かげろう)。昼下がりで一番暑い時間帯です。猛暑で見つけた風景。「立つ」でなく「ゆらゆら」に実感がこもります。
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少年のまなこに映る夏の森
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渋川小野上中1年 小野恵里佳
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【評】少年が見つめる夏の森。その少年の瞳を見つめる「私」。片思いの少年の魅力と「私」の思いを、すれ違う視線を通して巧みに表現。
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青春の葛藤せみが叫んでる
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渋川小野上中2年 斉藤 結衣
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【評】「叫んでる」ですから、もううるさいほどの鳴き声です。それは自分自身の中の葛藤(かっとう)の叫び声にも重なるものなのです。秀作です。
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台風が過ぎて青空輝いた
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渋川小野上中2年 青木 里穂
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【評】「台風一過の青空」といいますが、台風が磨いたような青空が広がります。「輝いた」はその実感がこもっている言葉です。
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サルビアの赤色包む日差しかな
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渋川小野上中3年 新井 美晴
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【評】サルビアの赤い花に日差しを感じ取っています。花の明るい輝きがあってのものでしょう。「包む」に表現の工夫がみられます。
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ハンカチを青くしめらす曇り空
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渋川小野上中3年 中橋 重明
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【評】青いハンカチで汗を拭くと、湿った部分が一層青くなることを言っているのでしょう。晴れの暑さではなく、曇天の湿度の高い暑さ。
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草も木もささやく風も日に染まる
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伊勢崎四中3年 中野 裕貴
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【評】「日に染まる」は夕日に限りません。私たちは一日中日光に染まって生きています。その中に「ささやく風」も加えたところがいい。
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初面をはずして戻る夏の昼
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新島学園中3年 上原 茜
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【評】「初面」は面をつけての初めての能舞台。演技を終えて戻る「夏の昼」は、日常の時間をさしています。「はれ」と「け」の体験。
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