林桂選

2007年9月26日上毛新聞掲載


あかぎやまよるはこわいよこわいよる
前橋桃川小1年 かのうしゅんすけ
【評】夜がこわい赤城山。それは夜そのものがこわいからでもあります。それを、たたみかける表現で、うまく表現できています。
台風がぼくのくつにも入ってきたよ
高崎国府小3年 八木ゆうと
【評】くつに台風が入るとは?濡れる、風が入るなど、いろいろ考えると楽しい。でも、台風を小さな視点で表現したところが一番楽しい。
あぶらぜみけやきにいっぱいとまってる
前橋大室小3年 まつむらりさ
【評】アブラゼミがとまっているケヤキは大樹なのでしょう。アブラゼミの集会所のおもむきです。セミにも好きな場所、木があるのです。
ふろはいるねえパパわたしいいこでしょ
高崎城山小3年 清水 真美
【評】いつも風呂に入りなさいと言われてから入っていたのでしょうか。どんな小さなことにも言われる前にすることの喜びはあるものです。
一日の思い出日記にとじこめる
前橋山王小4年 小川愛奈美
【評】「とじこめる」がいい。ただ記録を日記に書くのではなく、ずっと後まで楽しい思い出を残しておきたいという思いの言葉です。
しずけさに花がおどると雨がふる
前橋大胡小4年 大竹 彩乃
【評】花は風で踊っているのか、雨が当たって踊っているのか分かりません。でも、雨を呼ぶ舞のように見えていたのでしょう。
台風でけやきの下が池みたい
前橋大胡小4年 大塚 沙菜
【評】けやきの下は校庭なのでしょう。一面に濁った水がはり、池のように見えます。台風の爪跡を「けやきの下」に絞って表現しています。
あきあかねかえりの空にとんでゆく
高崎堤ヶ岡小4年 志村 有史
【評】「かえりの空」がおもしろい。空にもいろいろありますが、このような視点での切り取り方ができると、世界の見え方も違ってきます。
夏のそらいろんなくもがうかんでる
中之条小4年 茂木りおな
【評】確かに夏の雲が一番表情豊かでしょう。一つの空にいろいろな種類の雲が浮かんでいたりします。雲に目がゆくのも夏でしょう。