林桂選

2007年10月24日上毛新聞掲載


はれのひはそらへとびこむようになる
片品武尊根小1年 ほしのみさこ
【評】まっ青に晴れて深い底のように感じられる空には、引き込まれるような感じになることがあります。「とびこむようになる」がいい。
たいふうはぐるぐるぐるるやってくる
前橋桃瀬小2年 の口 え海
【評】「ぐるる」がおもしろい。リズムを考えたら、こうなったのでしょう。こわい台風からお話の中の楽しい台風のようになっています。
ゴーグルは魚みたいにおよげるよ
前橋桃瀬小2年 土やまりな
【評】ゴーグルをつけて、水の中を見ながら泳いだときのお魚気分。魚の見ている世界が分かったような気がしてくるのです。
たい風はあめやかぜをだすくもだ
前橋桃瀬小2年 山田しょう大
【評】「だすくもだ」がおもしろい。台風の正体は雲なのです。その雲は、強い雨や風を出す特別な雲なのです。着眼がおもしろい句です。
かみ切ったおまえだれだとパパが言う
前橋笂井小4年 小暮 大輝
【評】髪をきって見違えるようになった小暮くん。パパの言葉はパパなりのほめ言葉。ほのぼのした家族関係も描かれていて楽しい句です。
かけっこよりダンスをみてねお母さん
前橋山王小4年 宮崎  愛
【評】徒競走には自信が持てない宮崎さん。でも、ダンスには自信があります。お母さんに話しかけるように書いて、素敵(すてき)な作品になりました。
つなひきは空を見ると勝てるらしい
前橋山王小4年 高山このみ
【評】力を入れて綱を引くためには視線をどこにおいたらよいのでしょう。高山さんは「空」を振り仰いだ姿勢を教えてもらったようです。
ぼう引きに太陽くわわり元気いっぱい
前橋山王小4年 稲田 彩夏
【評】太陽がどちらのチームを応援したというのではありません。ただ、明るく照らしてくれていたのですが、みんな元気をもらったのです。
ばあちゃんの火そうの前に泣いちゃった
前橋大胡小4年 榎戸 真弓
【評】亡くなったお祖母(ばあ)さんと最後のお別れをしたのです。お祖母さんへの感謝の気持ちと別れの悲しい思いが、涙となって表れます。
夏休み月の観さつ宿題だ
中之条小4年 日野しずく
【評】夏休みの宿題が月の観察というのは初めて聞きました。でも、一カ月以上もある休みは、月の変化の観察にはぴったり。いい宿題ですね。