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秋の月表情隠しきれなくて
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渋川青翠高2年 高橋 苑恵
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【評】月に向かって自分の心を隠せないのです。もちろん笑顔のはず。月は秋の季語。一般的には「秋の」は不要。この句は対象の強調表現。
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地に生きる彼岸花から見える影
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渋川青翠高2年 角田 祐輔
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【評】「から見える影」の解釈が難しい。「から」を視点の起点と読むか、「影」の起点と読むか。後者の方が解釈しやすいのは確かです。
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天高く冷たく薫る朝の靄
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高崎北高2年 小暮 絢美
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【評】天高く澄んでいる朝の秋空。しかし、地上はまだ醒(さ)めやらず冷たく靄(もや)をまとったままなのです。「冷たく薫る」がいかにも秋冷らしい。
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日のくれに逃げた犬が帰ってくる
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中之条高3年 高橋 朋史
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【評】家出しても夕暮れには帰って来た愛犬。犬を見る複雑な思いが感じられます。鎖ではなく家に繋つながれた犬に自分も重なって見えます。
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三振で終わった夏はもう来ない
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中之条高3年 菅谷 裕輔
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【評】三振で終わった最後の夏の大会。高校の部活動の終わりと、そこに至るまでの思い出とが一緒になって、感傷的に回想されています。
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恋文を書いてる今もキミが好き
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中之条高3年 星野あやか
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【評】恋文を書くときは、キミのことを考えていますから「好き」と思うのは当然。それでも「今も」を重ねずにはいられない切なさが恋心。
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炎天にサンドバッグをたたきこむ
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中之条高3年 小見 優太
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【評】「に」は場所や時間を示す助詞でしょうが、「や」などで切った方がよかったかもしれません。「たたきこむ」の強い表現が効果的。
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高々と天に昇りし秋の空
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中之条高3年 熊川 尊史
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【評】「天高し」と言えば秋の季語。空が高々と天に昇ったという発想がおもしろい。作者には、天と空の違いが明瞭になっているのです。
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白き犬冬の広場に見失う
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中之条高3年 田村圭一郎
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【評】自分でも正体の分からない喪失感を、「白き犬」に仮託しているようです。「冬の広場」であって「雪の広場」ではないことに注目。
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