林桂選

2007年11月7日上毛新聞掲載


しんこきゅうきんもくせいのあじがする
群馬大附幼稚園年長 品川 瑞華
【評】「におい」ではなく「あじ」であるところがとてもいい。深呼吸することで、キンモクセイのにおいは味としてまで感じられたのです。
えんそくではんちょうだもんうれしいな
前橋桃川小1年 こすぎかなこ
【評】遠足の班長をすることになったこすぎさん。「うれしいな」という素直な喜びで、頑張って班長の仕事をしたことでしょう。
ひるやすみたいやであそぶおんなのこ
前橋桃川小1年 まつざきみさき
【評】昼休みにタイヤとび遊びをしているのが、女の子だというのが発見。男の子は何をして遊んでいるのでしょう。サッカーでしょうか。
はがぬけてそらになげるのもったいない
前橋山王小1年 たかやまあい
【評】下の歯が抜けたら上に投げるのでしたね。でも、いままで自分の一部で、一所懸命働いてくれていたのだと思うと簡単になげられません。
ブランコはいっぱいこぐとそらがみえる
前橋山王小1年 ひぐちまな
【評】ブランコを大きく揺らしたときの爽快(そうかい)感を「そらみえる」で表現しています。ブランコだからこそ得られる視点を具体的に書いて表現。
カブト虫よるはなんでか元気だぞ
前橋山王小2年 にしむらりょうき
【評】カブトムシはもともと夜行性の昆虫。夜が好きなんです。夜になると、むしかごの中でもぞもぞ音をさせて動いているのでしょう。
いもうとはさむいときでも土あそび
前橋山王小2年 かばさわみく
【評】土が冷たく感じられるようになっても、熱心に土で遊んでいる妹さん。まだ幼いのでしょう。でも、土に触る喜びを知っているのです。
あかとんぼかあさんの手にとまるかな
前橋駒形小2年 くわ原みこ
【評】「とまるかな」に息をこらして見ているくわ原さんの姿が思い浮かびます。お母さんも息をこらして手に止まるのを待っています。
秋の空雲もつなひきしているよ
高崎国府小3年 八木 佑斗
【評】すじ雲のことでしょう。「雲も」ですから、下では運動会の綱引きが行われています。これからは「つな引き雲」と呼びましょうか。
ひまわりのたねをとったよ1582こ
前橋大室小3年 ひぐちきほ
【評】たくさんの種をつけるヒマワリ。だれもどのくらいあるか調べてみたくなります。でも、ひぐちさんのように本当には調べられません。
秋にはねいねのあいだにひがん花
前橋桃川小4年 小林 優馬
【評】あぜ道に植えられているヒガンバナ。「いねのあいだ」が発見。球根に毒素があって、ネズミやモグラ除けになっているらしいですよ。
せんぷうき風を集めてまただすよ
前橋天神小4年 久保 愛菜
【評】「風を集めて」がおもしろい。風をだすことは誰も分かりますが、出すためには集める必要があるとはなかなか思いつきません。