|
金魚売りおじさんおまけしてくれた
|
|
中之条小5年 緒方 志保
|
 |
【評】金魚を買ったら、何匹か多く袋に入れてくれたのでしょう。おじさんへの感謝の心を忘れず、大事に金魚を育ててあげてくださいね。
|
 |
|
秋の空階段のぼれば洪鐘が
|
|
榛東南小6年 永井 琢己
|
 |
【評】鎌倉円覚寺の洪鐘(こうしょう)は、長い石段をのぼった先にあります。永井君には、それがまるで秋の空へとのぼってゆくみたいに思えたのですね。
|
 |
|
秋の空鎌倉にきてみあげてる
|
|
榛東南小6年 荒谷 貴紀
|
 |
【評】どこでも空に変わりがあるわけではないけれど、修学旅行先で見上げた空は、やっぱり普段とは違う美しさが感じられたことでしょう。
|
 |
|
大仏に紅葉が一枚落ちてきた
|
|
榛東南小6年 佐藤 ひな
|
 |
【評】鎌倉の大仏に紅葉が落ちてきた瞬間を、のがさずとらえたのは見事。晩秋の美しい情景が目に浮かび、私も鎌倉に行きたくなりました。
|
 |
|
鎌倉が光ってみえる円覚寺
|
|
前橋粕川小6年 梅沢 智貴
|
 |
【評】円覚寺の洪鐘の辺りまで上ると、谷にはさまれた北鎌倉の町並みがよく見えます。天気のいい日は、確かに光って見えることでしょう。
|
 |
|
笑い声秋の夕方聞こえない
|
|
高崎城山小6年 小池 美穂
|
 |
【評】静かで、落ち着いた雰囲気がただよう秋の夕方。そんなときに大声をあげて笑うのは、だれでも何となく気が引けてしまいますものね。
|
 |
|
リコーダー秋風に乗りひびいてる
|
|
下仁田小坂小6年 永井 詩織
|
 |
【評】秋風に乗って聞こえてくるリコーダーには、心が安らぐような曲がふさわしいでしょう。季節が変わると、また違う感じになりますが。
|
 |
|
枯木見て心の中で色をぬる
|
|
下仁田中1年 石井 弥沙
|
 |
【評】枯木から感じる色は、主に茶色や灰色などの地味なもの。そこに、心の中で自由に色をつけてみるというのが、大人にはできない発想。
|
 |
|
手のひらが白く冷たい冬の朝
|
|
渋川小野上中1年 鈴木みちる
|
 |
【評】「手のひらが冷たい」は、だれでも思いつきそうですが、心理的な寒さも加味された「白く」までは、なかなか出てこないでしょう。
|
 |
|
目が覚める星がうるさく光ってる
|
|
渋川小野上中2年 斉藤 結衣
|
 |
【評】真夜中にふと目が覚めると、満天の星が光り輝き、何だか圧倒されてしまいそう。「うるさく」は、そんな感じを言ったものでしょう。
|
 |
|
黒板に秋の風吹く午後授業
|
|
渋川小野上中3年 佐藤 史佳
|
 |
【評】秋風にさわやかさを感じるか愁いを感じるかで、授業に対する作者の心理状態も、まったく違って受け取れます。それが、俳句の面白さでもあります。
|
 |
|
秋風に呼びとめられて立ちどまる
|
|
中之条中3年 山田 礼子
|
 |
【評】秋風を感じ、ふと立ちどまった作者。「呼びとめられて」という表現には、内面にわき上がった人恋しい思いなどが出ているようです。
|
 |
|
自慢げに落ち葉が作った帰り道
|
|
中之条中3年 山本 伶
|
 |
【評】落ち葉は自らの意志で道に積もり、美しい情景を作り上げたかのようです。「どう、きれいでしょ?」と聞かれたら、黙ってうなずくしかありません。
|
 |
|
夕焼けや校舎に映るは君の影
|
|
中之条中3年 割田美早紀
|
 |
【評】「映るは」の「は」が、やや説明的。また、主役は「君の影」なので、たとえば「夕焼けの校舎に映る君の影」とすれば、さらに青春性豊かな句になります。
|
 |
|
クモの巣に冬がつかまる動かない
|
|
中之条中3年 山崎 明菜
|
 |
【評】中七は、「冬がつかまり」と直したいところ。ただ、「冬」という季節がクモの巣に絡め取られているという把握は、たいへん鋭い。
|
 |
|
どんぐりをげた箱の中一つ置く
|
|
中之条中3年 金井 実紀
|
 |
【評】ドングリを置いたのは、自分の靴箱でしょうか。友だちの靴箱でしょうか。些細(ささい)な行為にもかかわらず、秋の季節感が色濃く漂います。
|
 |
|
夜空には冬を待ってる星座かな
|
|
中之条中3年 小池 由紀
|
 |
【評】冬は空気が澄んで、星座も四季のうちで最も鮮やかに見える気がします。そんな季節の到来を、作者もまた心待ちにしているようです。
|
 |
|
ビー玉が転がる先に霜降りた
|
|
中之条中3年 桑原 成美
|
 |
【評】ころころと転がった色鮮やかなビー玉に、冬のおとずれを感じ取った桑原さん。ガラスの冷たさが、そう感じさせたのかもしれません。
|
 |
|
手を伸ばすかかしの先に夕日ある
|
|
中之条中3年 唐沢 瑠美
|
 |
【評】田畑に立つかかしが真っ直ぐ手を伸ばした先にある、大きな夕日。届きそうで届かないその夕日から、秋の寂寥(せきりょう)感が伝わってきます。
|
 |
|
秋空のはじからはじまで澄んでいる
|
|
中之条中3年 高橋千沙都
|
 |
【評】見渡す限りの秋空は、一点の曇りもなく澄みきっているというのです。作者の心の中も、同様であったことは言うまでもないでしょう。
|
 |