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秋の日や日本の空気がすきとおる
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高崎倉渕川浦小5年 相模 亜優
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【評】「日本の空気」というスケールの大きな見方に感心。秋の空気の清澄感の誇張表現ではありますが、すっと心に入ってきます。
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引っこして初めてはなした春の風
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中之条小5年 小渕 由佳
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【評】「春の風」が話し相手とも読めますが、中七で切れがあると読むべきでしょう。引っ越しの不安から友達ができる喜びを表現。
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鎌倉は群馬と違う山の風
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前橋粕川小6年 山崎 南
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【評】旅先で感じるさまざまな違いは目に見えるものだけではありません。風もそう。同じ山風でもやはり違うのです。旅の不思議です。
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風が言うぼうしをぬげと冬の木に
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高崎城山小6年 小池 美穂
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【評】「ぼうし」は木の葉の見立てです。落ち葉を吹き散らす風のようすに、童話のようなドラマを思い描いているのです。
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秋の風ふかれていると鳥みたい
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高崎城山小6年 桜井 隆太
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【評】「鳥みたい」へのイメージの飛躍が楽しい。風に吹かれ、心は空 に舞い上がって鳥の世界を獲得した ような思いになるのです。
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秋風に吹かれる立派な大仏や
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榛東南小6年 笹澤 貴志
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【評】修学旅行での鎌倉大仏のようすでしょう。「立派な」はストレート過ぎるくらいの表現ですが、秋風の中の大仏にはふさわしいのです。
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生まれたよ小さな妹花歩ちゃんが
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前橋山王小6年 山本 茉悠
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【評】贈りものにもいろいろありますが、言葉も立派な贈り物です。この俳句も妹の誕生を祝う言葉として立派な贈り物です。
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江ノ島の海のにおいで目が覚めた
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前橋桃川小6年 上原 早葉
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【評】修学旅行の朝。海の潮のにおいに旅にいることをあらためて感じます。視覚より先に嗅覚が旅先であることを感知するという視点がいい。
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砂はまであきずにずっと波見てる
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前橋桃川小6年 都丸ちなみ
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【評】「海見てる」ではなく「波見てる」であるところがポイント。繰り返される動きの波だからこそ「あきずにじっと」が生きてきます。
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江ノ島の夕焼けを見る海鳥だ
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前橋桃川小6年 桜井 恵
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【評】江ノ島の夕焼けを見ながら、同じように夕焼けを見ている海鳥の視線を発見しています。夕焼けの中に複数の目を感じています。
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道を聞き写真をたのみ世けん知る
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前橋桃川小6年 川村 まい
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【評】修学旅行の班行動での一こまでしょう。人に道を尋ね、記念写真のシャッターを押してもらうことが貴重な社会体験になるのです。
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休み時間小春日和の空を見る
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下仁田中1年 黒澤 充
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【評】休み時間にふと訪れたつれづれの感じをよく表現しています。「空」が効いています。「空」がそのまま心を映しているようです。
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庭にいる弟のほほ桃色に
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渋川小野上中1年 小野恵里佳
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【評】ほほを染めて、寒い庭で外遊びの幼い弟さん。「真っ赤」ではなく「桃色に」といったところがいい。姉のやさしい気持ちがこもります。
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赤ちゃんの手のひら秋のにおいする
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中之条中3年 小塚樹沙羅
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【評】赤ちゃんの手はもみじにたとえられますので、発想はそれからかもしれませんが、「秋のにおい」で広がりと深みのある句になりました。
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弟の短いクレヨン赤・黄色
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中之条中3年 玉井 希
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【評】秋の写生大会などで、紅葉を描くのに赤や黄色をたくさん使った結果なのかもしれません。弟の小さな秘密を知ったような気分です。
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雲列車雪の妖精降ろしてく
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中之条中3年 斉藤 真衣
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【評】雪雲を列車に雪を妖精に見立てて、自然の現象を童話の世界に変えています。特に雪を列車に見立てたところがいいですね。
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五時の鐘オレンジ色のまちに鳴る
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中之条中3年 篠原 舞
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【評】「五時の鐘」は下校時間を知らせるチャイムでしょう。夕焼けでオレンジに染まった町に鳴り響いているのです。叙情的な風景です。
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塾帰り白い吐息を照らす月
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中之条中3年 唐澤 洋平
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【評】寒さで息が白くなりはじめた塾帰り。受験を身近に感じます。「吐息」もそのためのものでしょう。月光もまたその視線が捉(とら)えたもの。
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焼きイモや一年前と同じ声
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富岡南中3年 岡田 美里
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【評】同じ音声テープだからなのかもしれませんが、眼目は一年ぶりに同じ焼き芋屋さんがやって来たところ。声とともに一年前が甦(よみがえ)ります。
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指先の少しずつ増す寒さかな
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前橋木瀬中3年 室橋 紀恵
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【評】向寒の季節を「指先の少しずつ増す寒さ」として感じ取る感覚がいい。具体的に書くことは、読者に思いを伝える大きな力です。
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