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北風がまどをたたいてよんでいる
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前橋粕川小5年 戸塚将太郎
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【評】窓をたたく北風。それを外遊びに誘う声として聞きなしています。風の子と呼ばれる元気な子どもだからできる発想の句です。
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雪ふって六年生もまい上がる
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下仁田小坂小6年 林 亜紀乃
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【評】最上級生の六年生になっても、窓に雪が降っているのが見えると興奮してくるのです。六年生を一変させる雪の魅力が描かれています。
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からっ風青空の下かけぬける
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前橋荒牧小6年 須藤 千尋
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【評】晴れ上がった冬の日は、寒さが増します。そこに空っ風が吹いていれば、体感温度は一層厳しさを増します。「かけぬける」が効果的。
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通学路北風どんどんせめてくる
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前橋粕川小6年 須藤 瑞月
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【評】北風の厳しさを「どんどんせめてくる」と表現。単に吹いてくるのではなく、戦いの意志を持っているように感じさせるのです。
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郵便のおじさんといっしょに北風も届く
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前橋粕川小6年 大木 璃恵
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【評】北風をまとうようにして、寒さの中を郵便物を届けてくれる郵便屋さん。郵便物と一緒に北風もついてきます。「北風も届く」がいい。
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雪がふる予報でよろこぶ一年生
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前橋粕川小6年 山本 力駆
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【評】まだ雪が降っていなくても、雪の予報が出ただけで大喜びの一年生。でも、林さんの句にもあったように、降れば六年生も同じです。
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妹と雪の日だけの音楽隊
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高崎中尾中1年 新井理華子
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【評】降り積もった雪を踏むと音がします。それを音楽隊に見立てました。妹と二人で踏む雪の楽しさを表現しています。
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春隣大空見える水たまり
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高崎中尾中1年 本多眞紀子
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【評】春が近いことを感じさせる気候の中で見る水たまりには、青空がいっぱいに映っています。その青空も春を感じさせる輝きです。
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憂鬱だ大人に近づく雪見れば
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高崎中尾中1年 塩崎 誠
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【評】思春期には、大人になることが憂鬱(ゆううつ)だと感じることがあります。「雪」は子どもの気持ちを象徴しているものなのでしょうか。
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雲遠くまぶしく見ゆる冬の午後
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渋川小野上中2年 佐藤智菜津
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【評】この句の冬の午後は、どこかに春の到来を予感させる明るさに満ちたもののようです。遠くの雲の輝きがそれを象徴しています。
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竹曲がり雪も重たい春が来た
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渋川小野上中2年 樋田 真季
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【評】春の雪は水分が多く重く樹木にも着きやすいものです。竹に積もると大きくしならせることもしばしば。そこに春を感じる感性がいい。
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バス降りて−6℃の中帰る
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六合中2年 黛 杏奈
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【評】バスを降りて家までしばらく歩くのでしょう。現在の気温を知らせる告知板が設置された道路も多くあります。具体的な数字−6℃の迫力。
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雪が降り喜ぶ子供の影光る
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中之条中3年 山口ゆか子
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【評】「影光る」がいい。影も雪の中に落ち雪の光に輝いているのです。「喜ぶ」が具体的なようすを表現できればもっとよくなるでしょう。
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前髪を少し切ったら雪が降る
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中之条中3年 桑原 成美
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【評】前髪を切ったことで生まれる小さな日常の違和感。その違和感へ雪が降り込みます。現実ではない、詩的因果関係が成立しています。
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自転車に幽霊ついた寒さかな
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中之条中3年 蟻川 直矢
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【評】幽霊は一般的に夏のもの。しかし、寒さで冷えた自転車の尋常ではない冷たさは、幽霊が憑ついたようだというのです。誇張の面白さ。
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冬空に明日へとつなぐ雲一つ
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中之条中3年 唐澤 惇実
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【評】冬空に浮かぶ一つの雲。暮れ残るように輝いています。その雲に明日への希望を見出しているのです。静かな祈りを感じさせる句です。
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冬風は廊下の時間を止めている
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中之条中3年 新井実穂子
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【評】寒い冬の廊下。人影も見えずに、時間まで凍りついて止まっているように感じられます。擬人法が効果的に使われています。
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帰り道雪んこうちまでついてこい
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中之条中3年 高橋千沙都
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【評】「雪んこ」は、雪虫(綿虫)の異称。一人の帰り道なのでしょう。その寂しい思いを、「雪んこうちまでついてこい」で表現。
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春風に教えてもらった数式か
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中之条中3年 田村 鴻介
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【評】春風を受けた一瞬に思い浮かんだ数式。まるで春風に教えてもらったように分かったのです。何かがひらめく瞬間はこういう感じです。
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ストーブの陽炎見える午前中
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中之条中3年 柳澤 剛平
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【評】ストーブの回りの空気が陽炎(かげろう)となって揺らめいて見えているのです。冷たい空気が暖まって動きはしめた午前の教室の描写です。
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父さんの欠伸が風にとけてゆく
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中之条中3年 山田 礼子
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【評】よく欠伸(あくび)は移ると言ったりしますが、その場ののどかな雰囲気を共有するからでしょう。「風にとけてゆく」は、その雰囲気を伝えます。
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日曜日吹く風新芽の匂いする
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中之条中3年 篠原 舞
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【評】本当に新芽の匂いがしたかどうかが問題なのではなく、春を待つ気持ちが感じ取った春の兆しであることに意味があります。
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自転車をおしては思う卒業式
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中之条中3年 山本 伶
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【評】「おしては思う」がいい。のんびり自転車を押す時間がもの思う時間になっているのです。思うのは、間近に控えた卒業式のことです。
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