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学校の帰りに吹く風南風
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前橋大胡小5年 石井 晴菜
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【評】南風は主に初夏の印象ですが、この句では季節がどうこうと言うより、風のすがすがしい肌ざわりそのものを感じ取る方がいいですね。
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雪すこし残り四割武尊山
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片品武尊根小6年 篠原 辰弥
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【評】春が来て、武尊山の雪もだいぶ少なくなりました。「残り四割」というのは、日々、山を見ている人ならではの、実感豊かな表現です。
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寒いけどサッカーだけは負けられない
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高崎城山小6年 国友 義貴
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【評】何でもいいですが、これだけは人に負けないというものを持つのは、とても大事なこと。国友君のパワーに、私も元気づけられました。
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雪が降る冬の時間が延びている
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高崎城山小6年 斉藤 渚
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【評】こよみの上では春になっても、雪が降れば、なるほど冬の時間が延長されていると感じますよね。なかなかおもしろいとらえ方の俳句。
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あたたかな光まいこむ日曜日
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前橋新田小6年 中林 真由
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【評】日曜の朝、中林さんはとても気持ちよく目覚めたのでしょうね。いかにも春らしい感覚にあふれ、だれもが素直に納得できる俳句です。
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なげだした足を包むは春の風
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高崎中尾中1年 大井 穂南
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【評】行儀が悪いとしかられるかもしれませんが、ぽかぽかと心地よい春風に吹かれたら、思いきり足を投げ出したくなるのも無理からぬこと。
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春の山光と風の命かな
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高崎中尾中1年 土屋 翔太
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【評】春の山を明るく照らす日の光と、さわやかに吹き渡る風。そこに息づく、たくさんの命。むろん土屋君も私も、その中の一つなのです。
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春の土家族のような暖かさ
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高崎中尾中1年 福島総一朗
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【評】土に手を触れたときの懐かしさを伴ったあたたかさには、確かに「家族」というものの血のあたたかさを思わせる何かがあるようです。
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妹と水掛け論に木の芽時
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高崎中尾中1年 堀越 杏奈
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【評】水掛け論と言っても姉妹の間ですから、すぐに笑ってきりがつきそうな感じがします。「木の芽時(このめどき)」のあたたかな印象のせいでしょう。
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竹林の雪落ちる音悲しき日
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渋川小野上中2年 朝比奈一磨
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【評】雪の重みでたわんだタケが、雪を落として真っすぐになる。印象的なその音が、作者の内面にある悲しみと響き合ったというのです。
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グラウンド響き渡るは春の声
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渋川小野上中2年 朝比奈英世
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【評】雪が消えたグラウンドに、待ちかねたかのように部活動の声が響き渡ります。「春の声」という表現が、実に生き生きとしています。
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髪結んで春の準備はできました
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渋川小野上中2年 斉藤 結衣
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【評】髪をきゅっと結べば、気持ちも自然に引きしまることでしょう。作者の年齢に見合った明るく伸びやかな表現に、好感を持ちました。
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奥底の引き出し開いて春が来る
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渋川小野上中2年 沢下 未来
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【評】春がやっと来たという思いが、上五中七の巧みな比喩(ひゆ)から、よく伝わってきます。待ち焦がれていた分、思いきり春を謳歌(おうか)しましょう。
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先生のネクタイひとつ咳をする
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中之条中3年 安済 里佳
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【評】咳(せき)をした先生のネクタイが大きく動いたのが、すごく印象的だったのでしょう。それを省略して表現すると、この句のようになります。
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迎え待つ友のカバンに雪積もる
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中之条中3年 鈴木 杏
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【評】家族が迎えに来るのを待っている友だち。カバンにも雪が積もり、いかにも寒そうです。友だちを思いやる作者の優しさが伝わってきます。
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昼下がり飛行機雲が春へゆく
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中之条中3年 関 沙織
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【評】青空に、すうっと伸びた飛行機雲。その先に待つのは、明るい春だというのです。この句を読んで、私も空を見上げたくなりました。
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春が来て明日も良い事ありますように
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中之条中3年 関 ひかり
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【評】作者と同じ願いが、ふと口をついて出ることって、だれにもあるでしょう。こういう素直な気持ちを、ずっと大切にしたいものです。
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春近し魔法のびんから風が舞う
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中之条中3年 山崎 明菜
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【評】春を告げる風が、魔法使いの操る魔法の瓶(びん)から吹いてくると感じた作者。こう言われてみると、確かにそんな気がするから不思議です。
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寒い日の夢見る猫があたたかそう
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前橋木瀬中3年 天田 眞人
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【評】どんなに寒い日でも、ネコはあたたかい場所をちゃんと知っていて、そこでのんびりと寝ているのです。ちょっとうらやましいですね。
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水たまり冬の私が映ってる
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前橋木瀬中3年 根岸稀美子
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【評】水たまりに映った「冬の私」は、あまり晴れやかな表情ではないだろうと思われます。そんな自分を、もう一人の自分が見ている感じ。
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卒業に向く砂時計さらさらと
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前橋二中3年 倉本 玉雄
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【評】砂時計というのは、過ぎてゆく時間を視覚的に把握できるので、卒業までのカウントダウンも、より切実なものとして迫ってきますね。
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