鈴木伸一選

2008年4月2日上毛新聞掲載


はるやすみいいきもちでね二年生
前橋桃川小1年 ふじ林あい
【評】いよいよ春休みです。まいにちをたのしく、そして気もちよくすごせれば、きっと気もちよく二年生にしんきゅうできることでしょう。
はるのみち虫がいっぱいまってたよ
高崎城山小1年 よし田けい人
【評】春になって、虫たちもいっせいに動きだします。虫がすきなけい人くんのうれしさが、「まってたよ」という言葉に、よく出ています。
まっててねさくらがさいたら見に行くね
高崎城山小2年 大橋 直貴
【評】はなれてくらすおじいちゃんやおばあちゃんへのメッセージかな。同時に、桜の木そのものに向けた言葉とも読めて、楽しいです。
だいこんをぬいたら穴がいい形
伊勢崎境剛志小2年 江原 弘人
【評】体験学習でダイコンをとったのでしょう。力を入れて引っぱったらきれいにぬけて、いい形の穴があいたというのが、おもしろい発見。
なつやすみこけしづくりでぼくのかお
伊勢崎境剛志小2年 たかせげんき
【評】自分の顔に似(に)せて作ったこけしは、夏休みのたいせつな記念として、いつまでも思い出にのこることでしょう。いい経験をしましたね。
たんぽぽは妹みたいでせわしたい
伊勢崎あずま北小2年 細いみゆう
【評】タンポポの花って本当にかわいいし、小さな子どものように、まわりの人を明るくしてくれるふしぎな力も持っている感じがしますね。
大そうじ一年間をそうじする
伊勢崎あずま北小2年 細田 るな
【評】「一年間をそうじする」がおもしろい。もちろん、そうじはたいへんだったでしょうが、それもかえって楽しかったのかもしれません。
ふゆの日にあつい日さむい日ふぶきの日
前橋山王小2年 竹ぶちなるみ
【評】冬と言っても、さむい日だけじゃなく、あつさを感じる日だってあります。一つの季節にも、いろいろな表情があるということですね。
めが出てる一年生のチューリップ
前橋山王小2年 もろおかりな
【評】一年生が育てているチューリップに、めが出ました。それを自分のことのようによろこんでいるりなさんは、やさしいおねえさんです。
日曜日ふとんたたきをがんばった
前橋山王小2年 よしの大き
【評】日の光をすって、ふかふかになったふとんは、ほんとに気持ちがいいよね。お手つだいをがんばった大き君に、花まるをあげたいなあ。
副班長私はいつもうしろだな
前橋山王小3年 東 美由紀
【評】先頭をゆく班長さんはかっこいいけど、列の一番後ろで下級生をしっかり見守っている副班長さんも、とてもすてきだと思いますよ。
春の空プカッとさくらめにうかぶ
前橋駒形小2年 よこちあや
【評】明るい春の空をながめていたら、満開の桜が目にうかんできたのです。まるでピンク色の雲が、空にプカッとうかんだみたいに。
さくらのきとしをわすれてさいている
前橋駒形小4年 松井  翼
【評】美しい花をいっぱいにさかせた桜の木。中には何百歳という年齢のものもあります。「としをわすれて」が、おもしろいとらえ方。
さむいひはなわとびしたらいたかった
前橋広瀬小3年 かめいゆうや
【評】かじかんだ手足になわとびが当たったりすると、すごくいたいですね。ゆうや君のしかめっつらが目にうかぶような、実感のある俳句。
ひみつきち二月になったら雪の中
東吾妻東小4年 浅見 崇之
【評】冬になる前に作ったひみつきちが、今は雪にうもれています。雪がとけて、ひみつきちがふたたびすがたをあらわすのが楽しみですね。
春嵐ファールをされてころんだよ
東吾妻東小4年 萩原 敬大
【評】痛かったでしょうし、ちょっと腹も立ったことでしょう。でも、それをぐっとこらえた敬大君の態度は、とてもりっぱだと思います。
この時間はいくをつくるはるの風
中之条小4年 森田 麻耶
【評】先生が、授業を俳句づくりの時間にあててくれたのでしょう。クラスのみんながいっしょだと、楽しく俳句づくりに取り組めますよね。