林桂選

2008年4月9日上毛新聞掲載


にじゅうとび30かいできたらゆきとけた
前橋桃川小1年 さいとうゆい
【評】なわとびに一生懸命取り組んだのでしょう。雪がとけ春を迎えるころには、二重跳びが三十回もできるようになっていたのです。
ぼくちんは大きなかぶでねこのやく
前橋桃川小1年 山本げんたろう
【評】お芝居の「大きなかぶ」で、「ねこ」の役をすることになったのです。「ぼくちん」のすこしおどけた言い方がおもしろいですね。
空を見てくじらがきたら大さわぎ
前橋粕川小2年 武井 楓花
【評】「くじらぐも」は教科書に載っている教材の一つ。実際にくじらぐもが空に浮かんでいたので、クラス中が「大さわぎ」になったのです。
おばあちゃん友だちくるとわかがえる
中之条名久田小2年 小渕 真暉
【評】「友だち」はおばあさんの友だちでしょう。幼なじみの友だちを迎えて、気持ちも若返って生き生きしているのです。
おとうとがあるくうしろを見てかえる
前橋山王小2年 やなぎ千はる
【評】弟さんをどこかに送り届けての別れの場面でしょうか。「うしろ」は後ろ姿のことでしょう。「見てかえる」が大人顔負けのうまさです。
ねるまえにかならずママの耳さわる
前橋山王小2年 さわ田かがり
【評】小さいときからのくせで、安心して眠るためのおまじないのようになっているのでしょう。具体的な「ママの耳」がうまい言い方です。
妹をだっこするとあったかい
前橋山王小2年 おなやゆうか
【評】「だっこする」妹さんだから、まだ幼いのでしょう。「あったかい」は、大切な命のメッセージを受けとめているからです。
冬休みねぞうが悪いと姉が言う
渋川古巻小3年 飯塚 峻大
【評】冬休みで精神的にも伸び伸びして、それが寝相にでたのでしょうか。お姉さんは、悪い寝相の被害者になってしまったのでしょう。
春の山葉っぱの雲が遊んでる
高崎城山小4年 ほりこしゆうや
【評】春の芽吹きを雲に葉に見立てました。春の山に降りてきた霧のような雲です。「遊んでる」が春の長閑(のどか)な感じになっています。
ひな人形みんなそろって笑ってる
榛東北小4年 浅見 詩織
【評】ひな人形の表情を「みんなそろって笑ってる」と表現。言われればそのとおりですが、それぞれの表情を観察しての言葉として読めます。