林桂選

2008年5月28日上毛新聞掲載


春がすき水玉スカートおどりだす
前橋桃川小2年 齋藤 優維
【評】水玉のスカートはお気に入りのものなのでしょう。ウキウキする春の気分を「スカートおどりだす」で表現しています。
たんぽぽのわたがとんだよお日さまへ
藤岡美土里小2年 村越  葵
【評】「お日さまへ」がいい。タンポポの綿毛が飛んでゆく世界を、大きく思い描いています。それは村越さんの想像の世界の大きさです。
トカゲがねさっとよこぎるぼくのまえ
高崎城山小2年 早さかじょう
【評】「さっとよこぎる」にトカゲのすばやい動きが描かれています。危険を感じて身を隠すときの動きのはやさなのです。
二年生てん校生がほしいよね
高崎城山小2年 し水 り子
【評】1年の組をかえないで2年に進級したのです。知った仲間だけでなく、新しい仲間がいればもっと楽しいのではないかと考えたのです。
おにいちゃんくもにのって空をとぶ
前橋山王小2年 津田小百り
【評】想像力の豊かなお兄ちゃん。まさにスーパーマンです。「くもにのって空をとぶ」と書ききる表現力は、大人にはまねできません。
はるらしきはるのふでばこはるのかんじ
中之条小2年 すぎさき千ひろ
【評】春を感じるとどこにも春が見えてきます。「ふでばこ」「かんじ」など季節と関係なさそうな身の回りの物事が春になって見えます。
さわやかなみずのながれがゆめになる
中之条小2年 さいとうかりん
【評】「ゆめになる」がいい。夢の中に現れた小川でしょうか。それとも小川の美しさが、夢のようだと感じたのでしょうか。
春の空いろんな雲を食べてみたい
前橋山王小4年 藤井 愛莉
【評】雲からパンや綿菓子などさまざまな食べ物を連想する友だちは多いでしょう。藤井さんは何に見えたのでしょう。「食べてみたい」がいい。
国語じてんふせんのかみのけふえてゆく
前橋山王小4年 林  拓実
【評】一度調べた言葉のところに付箋(ふせん)を付けているのです。調べれば調べるほど辞書の天は髪の毛のようになってゆくのです。
でっかな木空のけしきはどうですか
前橋山王小4年 新井乃梨子
【評】大きな木の上から下を見たらどう見えるでしょうか。木に聞いてみたいと思ったのが、この句です。「でっかな木」に実感があります。