林桂選

2008年6月11日上毛新聞掲載


めだかまっすぐおよいできょうそうだ
前橋大室小1年 かんざわともき
【評】「まっすぐおよいで」がいい。メダカが速く泳ぐときは、直線的です。競争しているメダカだからまっすぐ泳ぐのです。
たいようねぴかぴかしててくもどかす
前橋大室小1年 くろさわはやと
【評】「くもどかす」がおもしろい。雲の間から顔をのぞかせた太陽。雲をどかして出てきたように見えます。「ぴかぴかしてて」の強さです。
うんていがぜんぶわたれたにちようび
前橋大胡小1年 まゆずみきょうか
【評】公園でしょうか、校庭でしょうか。うんていを最後まで渡りたいと思っていた思いがかなったのです。日曜日に特訓したのです。
こうえんのふんすいのみずにじみたい
前橋山王小1年 やまざきむつか
【評】噴水に小さな虹がかかって見えることはよくあります。でも「みず」と言っているから、ライトアップされた噴水かもしれません。
つばめさんぼく二年生になったよ
前橋桃川小2年 小沢  響
【評】去年と同じツバメが同じ場所に帰ってきたのでしょう。秋には渡ってしまって、一年生から二年生になったことを知らないので報告です。
おばあちゃんねるときの手があたたかい
前橋山王小2年 こぶなひとみ
【評】おばあさんと手をつないで寝たのでしょうか。「ねるときの手があたたかい」がいい。普段のおばあさんの手と違う感じがしたのです。
いもうとがわたしのつくえであそんでた
前橋山王小2年 ひ口 まな
【評】幼い妹さんでしょう。お姉さんが学校に行っている間に、お姉さんの机で勉強していたのです。お姉さんのように勉強をしたいのです。
キーホルダーゆらゆらゆれておかいもの
前橋駒形小2年 つちやまゆ
【評】キーホルダーはどこにつけているのでしょう。財布かな。「ゆらゆらゆれて」に、お買い物へ行くうれしい気持ちが重なっています。
春の夜母とふたりで湯につかる
高崎鼻高小3年 山田かなめ
【評】「湯につかる」にゆったりした気分が出ています。「春の夜」が効果的だからです。いろいろとお話しながらのお風呂でしょう。
大すきなこたつしまって春が来た
前橋山王小3年 よしの大き
【評】ただのこたつではなく、「大すきなこたつ」なのがおもしろい。春が来たのはうれしいけれど、少し残念という思いが出ています。
お手伝いママの気もちがよく分かる
前橋山王小3年 石崎 莉奈
【評】お手伝いをすることで、ママの大変さが分かります。そして、いつもお母さんに言われている言葉の意味も分かってくるのです。
こうえんでおひさまでくも光ってた
前橋山王小3年 かんざわゆき
【評】雲に隠れた太陽。でも雲のふちがぴかぴかに光っていて、太陽がどこにいるか分かります。公園で見た心に残る美しい光景です。
春風が虫を集めて遊んでる
前橋山王小4年 和田 陸良
【評】「虫を集めて」がおもしろい。春風の中に飛ぶチョウなどの昆虫のようすを表現しています。風と虫の関係が一層濃く感じられる表現です。
お庭でねしっぽがきれいとかげかな
前橋駒形小4年 小野 夏実
【評】「しっぱがきれい」がおもしろい。トカゲをきれいと思うだけでなく、その美しさをシッポに見ているのです。感性がいい句です。
本よむと頭のおくでものがたり
前橋大胡小4年 あくざわもも子
【評】「頭のおくで」がおもしろい。本で読んだ世界が、イメージとなって広がってゆく感覚を表現しています。自分の中に物語が生まれます。