鈴木伸一選

2008年7月16日上毛新聞掲載


ばらのはなつうんてしたよいいにおい
前橋江木幼稚園年少 栗原 旺正
【評】バラって、わりとにおいがつよいですものね。それがはなにつんときたのを、ちょっとしたおどろきをまじえて、すなおにかけました。
にじがでてくらうちくんとわたってね
【評】くらうちくんは、なかよしのお友だちかな。「わたってね」のあとには、きっと「たのしかったよ」という言葉がつづくことでしょう。
プールにはみんなのえがおうかんでる
【評】プールの中の子どもたちは、みんなえがおです。みんなの楽しい気分が一つになって、プールの水もますますキラキラとかがやきます。
なつまつりうちのいもうとおどりだす
前橋駒形小3年 鈴木 千尋
【評】おまつりのおはやしを聞いていると、自然にからだがおどり出す感じになりますね。そんな妹さんのようすが、何ともかわいいなあ。
たなばたはそらがキラキラしているよ
前橋駒形小3年 山田 りこ
【評】じっさいに星が光っているのと同時に、たなばたのロマンチックな気分で、空がいっそうキラキラしているように見えたのでしょうね。
雨がふってかさが元気よくぬれている
高崎国府小2年 村田菜々香
【評】「元気よくぬれる」という言い方が、とてもすてき。雨の日も楽しいよ、という気持ちと、菜々香さんの元気さが、よく出ています。
サッカーではしるとほどけるくつのひも
前橋山王小2年 やじまゆうき
【評】くつひもがすぐにほどけてしまうほど、走りまわるのです。ゆうき君が、それくらいいっしょうけんめいだということでもありますね。
ランドセルはしればすずがなっていた
前橋山王小2年 和田かのん
【評】ランドセルにつけたすずが、走るといい音で鳴るのです。かのんさんが、ランドセルを大事に思っていることも、しぜんにわかります。
夏祭り公園ざわざわさわいでる
前橋山王小4年 石川 萌絵
【評】夏祭りの楽しさに、うきうきして落ち着かないのは萌絵さんたちなのですが、それを「公園」全体のふんい気として描いたのがうまい。
目をつぶりかえたたたみのにおいかぐ
前橋山王小4年 茂木 稜平
【評】「目をつぶり」という言い方がとても実感豊かで、私のところまで、新しいたたみのいいにおいがただよってくるような気がしますよ。
いちごたべあかるくまい日まえをむこう
中之条小2年 植松 雪乃
【評】イチゴは食べておいしいだけでなく、見た目もつやつやして、いかにも元気が出てきそう。雪乃さんも、イチゴみたいに元気な子です。
ともだちとぶらんこのったよとりみたい
中之条小2年 河原田優衣
【評】ブランコを大きくこぐと、風がとても気持ちよく、何だか空をとんでいるみたい。友だちといっしょなら、その気持ちよさも二倍(ばい)です。
たんぽぽがどんどんゆれてゆめになる
中之条小2年 すぎさき千ひろ
【評】一面のタンポポ。一つが風にゆれると、それが次々につたわって、やがてゆめのように、全部の花がいっせいにゆれ出すかのようです。
サングラスパパのまねしてかけてみた
高崎堤ケ岡小2年 なぐもちか
【評】サングラスをかけたお父さんって、ふだんとはちがうかっこよさがありますね。まねしたくなったちかさんの気持ち、よくわかるなあ。
あじさいがあおくなったよあめのあさ
前橋大胡小2年 いの上 天
【評】アジサイは、白からだんだんと青や赤にかわってゆきます。ある雨の朝、青くなったアジサイを発見したうれしさが、よく出ています。
もう夏だプールのにおいしてきたよ
前橋大胡小4年 金いともき
【評】早くプールに入りたいなあ、というともき君の気持ちが、とてもよくつたわってきます。「もう夏だ」という強い言い方も印象的です。
畑のね大豆が芽をだしまぶしいな
片品武尊根小4年 千明 和真
【評】かがやく初夏の太陽をあび、ダイズの芽がまぶしいくらいにかがやいて見えます。小さな芽につまったいのちの、大きなかがやきです。