林桂選

2008年7月23日上毛新聞掲載


きんようびだいすきおとうさんかえってくる
前橋山王小1年 もてぎこうた
【評】仕事の関係で週末に帰ってくる生活をしているお父さんなのでしょう。金曜日はお父さんが帰ってくる日なのです。「だいすき」がいい。
ミニトマトぶどうのかぞくみたいにそだったよ
前橋桃川小2年 さいとうゆい
【評】ミニトマトがブドウの房(ふさ)のように実をつけることに気がついたのです。「ぶどうのかぞくみたい」のたとえで、読む人によくわかります。
えんぴつはふでばこの中でたいくつだ
前橋駒形小2年 おぎそわかな
【評】えんぴつになって考えました。せまい筆箱に入れられ、動くこともできなかったらどんなに退屈でしょう。発想がおもしろい。
しんジャガのコンソメスープやけどした
高崎城山小2年 とみおかりつ
【評】ジャガイモの内部は思った以上に熱くなっているものです。新ジャガは特にそう感じます。あわてて食べて舌を焼いてしまいました。
風ふけば大麦小麦みなおどる
前橋山王小2年 栗原 正明
【評】麦秋期を迎えた大麦と小麦は、色が違っていて遠目にも分かるようになります。「大麦小麦みなおどる」には広い麦畑が感じられます。
春風がわたしのまわりであそんでる
前橋山王小2年 さくらいあかり
【評】春風に吹かれて遊んでいます。春の風に吹かれ続けているということは、春風が自分の周りでずっと遊んでいることです。発見。
春と夏なかがいいのかわるいのか
前橋桃瀬小3年 野口 瑛海
【評】春から夏への季節の変化。その変化のようすを見ていると、時にケンカをしているようでもあり、仲良く遊んでいるようでもあります。
家の鳥全部イタチに食べられた
片品武尊根小3年 千明 慎也
【評】イタチがニワトリを襲い、しかも食べ尽くす訳でもないのに全部かみ殺すという話は聞きます。とてもショックだったことでしょう。
太ようがおねえちゃんをこがしてく
前橋山王小3年 原田りりあ
【評】屋外の部活動をしているお姉さんでしょうか。日焼けしてゆくようすを、太陽がお姉さんを焦がしていると観察しています。おもしろい。
弟はなくときいつもかくれるぞ
前橋山王小3年 長谷川はるか
【評】泣くところを見られたくないという思いが芽生えてきた弟さん。隠れてなくのはすこしずつ精神的に大人になっているからです。
スイカわりぼくの前でわれちゃった
前橋山王小3年 よしの大き
【評】スイカ割りの順番を待っていたのに、前の人が割ってしまいました。歓声の中で、ひとりがっかりしたようすの作者の姿があります。
ぼくたちは小さな村のたんけん家
片品小4年 林  佳樹
【評】住んでいる村を知るための授業での一こまでしょう。「小さな村のたんけん家」のフレーズには、元気と温かさがこもっています。
夏の川ジャブジャブジャブとあそんでる
片品小4年 星野 美菜
【評】夏の川の流れの感じを「ジャブジャブジャブ」で表現しました。元気に一緒に遊んでくれる川のようすです。楽しい音に聞こえます。