|
風鈴がなると近づく夏休み
|
|
若葉の部安中九十九小5年 小板橋美里
|
 |
【評】おりからの風に風鈴が涼しげな音で鳴った瞬間、「もうすぐ夏休みだなあ」と思った小板橋さん。すてきな夏休みを過ごしてください。
|
 |
|
暑いなあ太陽がこっちみてるから
|
|
前橋山王小6年 梨木 晴香
|
 |
【評】暑くてたまらないときって、確かに太陽が自分ばかりに照りつけているような気さえしますね。この夏も、どうやら暑くなりそうです。
|
 |
|
夏休みみんなにあいにプール行く
|
|
前橋山王小6年 野口 桂
|
 |
【評】もちろん、プールで泳ぐこと自体も楽しみなのですが、同時に、友だちと顔を会わせ、おしゃべりすることも楽しみだというわけです。
|
 |
|
校庭に汗びっしょりの1年生
|
|
前橋桃川小6年 奥山弥奈美
|
 |
【評】汗びっしょりになっても、元気いっぱいで遊んでいる一年生。その様子を見守っている奥山さんの、やさしいまなざしがいいですね。
|
 |
|
楽しくてすこし大変夏休み
|
|
伊勢崎あずま南小6年 大野 開生
|
 |
【評】夏休みは楽しいけど、宿題や自由研究などもあるので、少し大変というわけ。でも、それが一番夏休みらしいと言えるんじゃないかな。
|
 |
|
つるがのびうすむらさきの夏の朝
|
|
伊勢崎あずま南小6年 須永あすか
|
 |
【評】アサガオのツルかな。そこに薄紫の色を見て取ったのでしょうが、同時に、朝日が昇ってくるころの空の色も目に浮かぶところがいい。
|
 |
|
麦たちが風のタクトで合唱だ
|
|
高崎城東小6年 伊藤侑里香
|
 |
【評】金色に熟した麦畑が、風にさわさわと鳴っています。それが、指揮者のタクトに合わせているようだという発想が、とてもすてきです。
|
 |
|
稲妻が根っこのように空走る
|
|
中之条中1年 飯塚 麻衣
|
 |
【評】空を縦横に走る稲妻は、なるほど長く伸びた木の根のようにも見えます。こんなふうに連想してゆくことが、俳句にはとても大切です。
|
 |
|
風涼し私の心青くなり
|
|
中之条中1年 上原 真衣
|
 |
【評】俳句で「涼し」というと、季節は夏。つまり、暑さの中に感じる涼しさなんですね。若々しい「青くなり」も、夏だからこそ生きます。
|
 |
|
一直線夏の日ざしが進む道
|
|
中之条中1年 唐沢 萌子
|
 |
【評】「一直線」という言葉が効いています。夏の太陽の動きをあらわすだけでなく、作者自身の人柄や生き方までもうかがえるようです。
|
 |
|
梅雨の時期雨ニモマケズ登下校
|
|
中之条中1年 関 峻史
|
 |
【評】宮沢賢治の「雨ニモマケズ」を巧みに引用して、中学校生活を描写。こんなふうに詩心を持っていると、毎日が豊かなものになります。
|
 |
|
グランドを走ると見える青い空
|
|
中之条中1年 武冨 友香
|
 |
【評】もちろん、いつでも青空は見えるわけですが、部活動などで懸命に走ったときには、その青さが一段と目にしみるようなのでしょう。
|
 |
|
ギザギザの十円もらった夏の昼
|
|
中之条中1年 田村夢有人
|
 |
【評】ふちにギザギザのある十円玉って、数が少ないのでしょうか。この句の、「ちょっとラッキー」といった雰囲気から、そう思いました。
|
 |
|
終戦日闇にゆられしともしびよ
|
|
高崎中尾中1年 八木 悠介
|
 |
【評】戦争の記憶は、決して風化させてはならないものでしょう。闇に揺れる鎮魂のともし火に、八木君はどんなことを考えたのでしょうか。
|
 |
|
夕焼が空にいる祖父包んでる
|
|
高崎中尾中2年 末岡 弓佳
|
 |
【評】今は亡きおじいさんを偲(しの)ぶ作者の思いが、痛いほど伝わってきます。夕焼けはとても美しいけれど、それがかえって切なくもあります。
|
 |
|
鈍行で御盆に行くのは祖父の家
|
|
高崎中尾中2年 田村 豪
|
 |
【評】田村君のおじいさんは、まだ健在のようです。鈍行で時間をかけて訪ねることで、祖父への思いが徐々にふくらんでゆくのでしょう。
|
 |
|
悪戯に道狭くする夏の草
|
|
高崎中尾中2年 徳江 里紗
|
 |
【評】繁殖力旺盛な夏草が、道を狭くするほどに茂っているのです。でも、作者はそれを嫌がらず、軽いユーモアで受けとめているのがいい。
|
 |
|
扇風機宿題答えに首を振る
|
|
渋川小野上中2年 佐藤 千栄
|
 |
【評】宿題に取り組んでいても、暑くていま一つ集中できないのでしょう。扇風機が答えに首を振っているというのは、面白い発想ですが。
|
 |
|
夏空を崩して映す水面かな
|
|
前橋木瀬中2年 布川 佳樹
|
 |
【評】湖沼に映った空が、水面(みなも)の揺れに連れて崩れるように見えます。キラキラと輝く光の破片が目に浮かび、夏の季節感が伝わってきます。
|
 |