鈴木伸一選

2008年8月27日上毛新聞掲載


日曜日空を見たらヒツジ雲
桐生第一高1年 中島 梨果
【評】「ヒツジ」は、カタカナ表記でない方がいいでしょう。日曜日のゆったりとした気分には、ひらがなのやわらかい印象が合っているようにも思います。
虫の声聞こえるだけで夜涼し
渋川青翠高1年 真藤 美咲
【評】私の家の周りでも、お盆過ぎごろから虫たちが鳴き始めました。昼間は厳しい残暑でも、夜になって虫の声を耳にすれば、気持ちはもう秋になっています。
風鈴が静かに告げる夏の始まり
渋川青翠高2年 梶間 優子
【評】夏の始めのおだやかな風に、風鈴が小さな音を立てます。季節はゆっくりと、しかし確かに移り変わっているということを、ふと感じ取った作者です。
鮮やかな金魚が語る夏の思い出
渋川青翠高2年 宮崎 瑞加
【評】目にも鮮やかな金魚の朱色が、ぱっと脳裏に浮かびます。それが物語るのは、楽しかった夏祭りの思い出でしょうか。懐かしさとロマンを感じさせる俳句。
食卓の料理は夏色一色だ
勢多農林高3年 横沢 愛果
【評】先々週の本欄で、「美しき緑走れり夏料理」(星野立子)という句を紹介しましたが、色で涼しさを感じさせてくれる料理というのは、やはりいいものです。