林桂選

2008年8月6日上毛新聞掲載


たのしいなパパとのおふろあふれちゃう
前橋大胡小1年 まつむらあいか
【評】大きな体のパパと入るお風呂の楽しさが「おふろあふれちゃう」に出ています。もちろん、楽しい気持ちもあふれているのです。
おかあさんねこがいちばんぼくにばん
前橋大胡小1年 まえじまゆうすけ
【評】ネコを可愛がるお母さん。まるでネコが一番でぼくは二番のよう。すねているのではなく、ネコ好きなお母さんを受け入れているのです。
あさはれたきょうはプールにはいりたい
前橋山王小1年 つちやそうたろう
【評】プールが始まると、朝の天気が気になります。晴れた空を見ると、今日プールに入いれると思いながらの楽しい登校になるのです。
いもうとがおおきくなったらうみにいく
前橋山王小1年 かわしまふみや
【評】妹さんはまだ赤ちゃんなのでしょう。家族で海に遊びに行くのはまだ難しいのです。でも、大きくなったら行けます。楽しみです。
しゃぼんだまかぜといっしょにあそびにいく
前橋山王小1年 ほしのりりか
【評】風に吹かれ、流されてゆくしゃぼん玉。それを「かぜといっしょにあそびにいく」と表現。しゃぼん玉遊びの楽しさが伝わります。
みずしぶきさかさにうつるすいしゃごや
前橋山王小1年 よしだひろやす
【評】当然水車の近くを水が流れています。その水に逆さになって映る水車小屋。長野県安曇野のわさび園の水車の美しい風景を思わせます。
夜空がね青田の水を暗くする
前橋山王小2年 栗原 正明
【評】夜の青田の暗さがよく表現されています。夜景の中でも、水田は最も暗い部分です。比べてみると夜空は明るく感じられます。
ミニトマト赤になるまでならんでる
前橋山王小2年 むとうりょう
【評】「赤になるまで」がいい。家族のように仲良く並んで日向ぼっこをしているようです。だれが早く赤くなるか競争しているのでしょうか。
がくどうで一年生がおんどくしてきこえたよ
前橋山王小2年 ひ口 まな
【評】学童保育所で宿題か自主学習の国語の音読をしている一年生。二年になって、去年勉強したところなので一年と分かったのです。
アマガエル元気があっての原色
藤岡美土里小2年 村越  葵
【評】芥川龍之介が「青蛙おのれもペンキぬりたてか」と詠んだ原色。その原色を出しているのは、アマガエルの元気だと考えました。
ナスの花トウモロコシのくさおじぎばな
前橋大胡小2年 たき本こう大
【評】「トウモロコシのくさ」は髪の毛のようなメシベのこと。ナスの花もトウモロコシのメシベもおじぎをしていることに気がついたのです。
空を見てヘリコプターがくじらみたい
前橋桃川小2年 小杉佳菜子
【評】教科書で習った「くじら雲」からの連想かもしれません。でも確かに、ヘリコプターも頭の大きなくじらの体型をしています。発見。
すいかわりきれいにわれてくれないか
前橋桃川小3年 山口 勝史
【評】スイカ割りの前は誰も同じでしょう。イメージはきれいに割れている場面です。イメージと現実の違いを楽しむのがスイカ割りです。
じゅんびOK朝プールバッグをのぞいちゃう
吉井小3年 大沢 花恋
【評】プールに入る準備をしっかりして登校です。「プールバッグをのぞいちゃう」のは、忘れ物を確かめているのではなく期待感からです。
くわがたがぎりぎりぎりとないている
前橋駒形小3年 山根 巧也
【評】クワガタが声を出して鳴くことはありませんが、よろいのような体は「ぎりぎりぎりとないている」ような音を出しそうな気がします。
コップの中サイダーのあわたちきょうそうだ
前橋山王小3年 飯塚 脩介
【評】そんなに急いで出てこなくてもと思うほど、栓を開けた瞬間のサイダーは泡立ちます。それを泡たちの競争のようだと思ったのです。
おばあちゃんぼくんちにきてわらってる
前橋山王小3年 高橋 敦己
【評】笑っているのは、きっと高橋くんたちに会えてうれしかったからでしょう。高橋くんも、おばあさんの笑顔がうれしいのです。
大雨でブルーベリーが落っこちる
前橋山王小3年 中野 富葵
【評】実が落ちてしまったのは、熟してきていたからでしょう。食べられる直前のできごとです。書かれていない残念な気持ちが伝わります。
夏の風みんなの声がまざってる
前橋山王小4年 登丸 公介
【評】みんなが遊んでいるところを吹き抜けてきた夏の風には、みんなの声が混ざって聞こえます。元気に遊ぶ校庭のようすでしょうね。
太陽の周りで虹が手をつなぐ
前橋山王小4年 小泉 彩佳
【評】「虹が手をつなぐ」がいい。虹をたとえ表現で表しています。「太陽の周りで」と一緒になって、仲良しに見える空のようすです。
よるねるとゆめがたくさんでてくるよ
前橋大胡小4年 たきざわともか
【評】「ゆめがたくさんでてくるよ」がいい。夢は先に存在して、眠りの中の登場人物のようにでてくるのです。夢の存在感が伝わります。
げしの日に夜空の下でバーベキュー
前橋大胡小4年 小林ありさ
【評】夜の時間が一番短い夏至。その夏至の夜にバーベキューをして楽しんだのです。明るいうちから準備ができてこその夜のバーベキュー。