鈴木伸一選

2008年8月27日上毛新聞掲載


すずむしににわのきゅうりをわけてやる
前橋山王小1年 ささもとこうせい
【評】おみせでかったキュウリもいいけど、じぶんのうちで作ったものなら、もっとおいしく感じられるかもしれませんね。スズムシも、よろこんでいることでしょう。
なつやすみはやくあいたいおばあちゃん
前橋大胡小1年 そえやしゅうと
【評】夏休みをりようして、ふだんははなれてくらしているおばあちゃんのうちに行くのです。おばあちゃんのうれしそうなかおが、目にうかぶようなはいくです。
なつのかぜみんななかよくあそんだよ
前橋大胡小1年 まちだあやの
【評】「あそんだよ」という、だれかにおしらせしているような言いかたがいいですね。きっと、おしらせしたくなるくらい、たのしかったのでしょう。
アイスをねりょうてにもってたべたいな
前橋大胡小1年 やまぐちなお
【評】あつくてたまらない日は、ほんとにこんなふうに思っちゃいますよね。ユーモラスな書きかたをとおして、夏のきせつ感がよくつたわってきます。
夏休みドリルをやっておわったよ
前橋大胡小2年 岩田 みく
【評】ドリルをはやく終わらせて、のこりの夏休みをたっぷりあそぼうということかな。反対に、ドリルがなかなか仕上がらず、休みが終わっちゃうということかな。
虫かごがていいんオーバー夏のよる
前橋大胡小2年 さとうゆい
【評】こん虫採集で、思った以上にたくさんの虫をつかまえたのでしょう。あまりきゅうくつだと虫もたいへんですから、何びきかはにがしてあげてね。
あせかいた犬とかけっこまけちゃった
前橋大胡小3年 飯野 亜美
【評】「まけちゃった」とあるけど、それもまた楽しいなあ、という感じです。何と言っても、大すきな犬といっしょに、思いきり遊べたのですものね。
大けやきかげが大きいすずしいな
前橋大胡小3年 遠江すみれ
【評】真夏の校庭に落ちた、大きなケヤキの大きな影。見るからにすずしそうで、気持ちがほっとやすらぎます。さすがは大胡小の守り神という気がします。
夕立がぼくの花だんをぬまにした
前橋大胡小4年 金いともき
【評】この夏は、ずいぶんとはげしい夕立が何度かありました。大事にせわをしてきた花だんが水びたしになってしまい、ちょっとがっかりしたともき君です。
はるのかぜようせいたちがおどります
中之条小2年 河原田優衣
【評】あたたかな春風にふかれていると、気持ちがよくて、何だかゆめの世界にいるような感じがしてきます。それが、「ようせい」という言葉になったのでしょう。
花ばたけ花がわくわくしちゃうよね
中之条小2年 劔持 美紀
【評】お花ばたけに感動するのは人間だけでなく、さいている花たちも、自分たちのうつくしさにわくわくしているというのです。なるほど、と思いました。
ひみつきちないしょだけれどおしえるよ
昭和大河原小2年 高柳 成広
【評】だれにも知られないから「ひみつきち」なんだけど、そうは言っても、せっかく作ったんだから、つい人におしえたくなってしまう。たしかに、そうだよね。
お空より大きく見えるはじめての海
前橋桃川小2年 さいとうゆい
【評】はじめて海を見たときって、本当に感動しちゃいますね。空より海が大きく見えるというのは、それだけゆいさんの感動が大きかったことを物語っています。
オーロラは大空光る空の道
前橋桃瀬小3年 野口 瑛海
【評】私は映像でしかオーロラを見たことがないけど、それでも、何て美しいんだろうって感動しました。実際に見ることができたら、本当にすてきでしょうね。