鈴木伸一選

2008年9月24日上毛新聞掲載


夏休み最後の夜に髪きった
熊谷女子高1年 寺本  渚
【評】休みモードから日常モードに切り替えるため、あえて髪を切ったのかもしれません。気持ちも新たに、いよいよ明日からは新学期です。
部活中葉月の風が入り込む
熊谷女子高1年 西木 萌恵
【評】「葉月」は陰暦八月で、今の九月ごろ。暑い体育館の中での部活動かと思いますが、それでもふっと流れてきた風は、確かに秋の気配。
蝉だけが終らぬ課題の応援団
熊谷女子高1年 村上 歩美
【評】夏休みの最後にきて、四苦八苦の作者。いつもはうるさく感じるセミの声も、こんなときは自分を励ましてくれるように思えるのです。
でで虫の背よりも重い荷物かな
吾妻高1年 山田 礼子
【評】「重い荷物」は、実際のそれと考えるより、作者が背負っている悩みや不安など、目に見えないものの比喩(ひゆ)と読むべきかもしれません。