鈴木伸一選

2008年11月19日上毛新聞掲載


くさたべてうしにっこりとわらってる
高崎矢中小1年 はるきゆみ
【評】牛って、からだは大きいけど、目はとてもやさしい感じですね。おいしい草をいっぱいたべて、しあわせそうな牛のかおが、ぱっと見えてきますよ。
あさおきてさむくてからだがまがっちゃう
前橋山王小1年 こばやしゆうた
【評】あさがさむいと、おきるのがつらいですね。思わずからだがちぢこまってしまうのを、「まがっちゃう」とユーモラスに表現しました。
さむいよるゆめはこころのゆうえんち
前橋山王小1年 ささもとこうせい
【評】さむいよるも、たのしいゆめを見ることができれば、こころはほかほかとしてきます。「こころのゆうえんち」という言いかたが、とてもすてきですね。
かあさんとパンジーうえてにじいろのにわ
前橋山王小1年 なぐもゆうすけ
【評】色あざやかなパンジーに、にわがぱっと明るくなったでしょう。もちろん、にわだけじゃなく、ゆうすけくんとお母さんの気もちもね。
秋のにじ遠足帰りに出ていたよ
前橋山王小2年 栗原 正明
【評】遠足のしめくくりに、きれいなにじが出たのです。一日、楽しくすごせた正明君たちへの、天からのごほうびだったのかもしれません。
りゅうみたい山を食べてる長い雲
前橋山王小2年 小泉 玲果
【評】長い雲が山にかかり、それが龍(りゅう)のように見えるというのです。「山を食べてる」という表現に、玲果さんのおどろきがよく出ています。
らんどせるいろんなもののおとがする
前橋山王小2年 しろたまさひろ
【評】教科書や文具をはじめ、ランドセルの中のいろんなものが、いろんな音を立てます。その音が、学校の楽しさを物語っているようです。
まんげつだオオカミみたいにほえてみた
前橋山王小4年 須田 寛己
【評】ちょっとふざけて、狼(おおかみ)男みたいにほえてみたというのです。光りかがやく満月を見ると、たしかにふしぎな気持ちになりますものね。
風ふいたおちばも私もすぐにげる
前橋山王小4年 中島 まき
【評】北風からにげるように、落ち葉が地面をころげまわります。寒いのがにが手なまきさんは、「あっ、私と同じだ」と思ったのでしょう。
自転車で初めて学校行ってみた
前橋山王小4年 横尾 桃子
【評】四年生になると、学区内で自転車に乗れるんですね。はじめて自転車で行ってみた学校は、いつもとは少しちがって感じられたかもね。
いもほりのおみやげまってたおかあさん
前橋大胡小1年 たかはしみどり
【評】お母さんは、おイモのおみやげももちろんうれしいでしょうが、ほんとは、みどりさんの元気な「ただいま」のこえが、一ばんうれしいのですよ。
うんどうかいたまいれたまがにげちゃった
前橋大胡小1年 なかじまかえで
【評】たまいれって、いがいとむずかしいんだよね。でも、それもまたたのしい、という気もちが感じられるのが、このはいくのいいところ。
夏の絵でたくさん使うよ青と白
前橋大胡小3年 岡田  唯
【評】空や海の青と、雲の白。夏の風景をえがくには、やっぱり青と白の絵の具を一番使うのです。どんな絵になったか、私も見たいなあ。
よくたべる祭りでとったきんぎょもね
前橋大胡小3年 ちばみなみ
【評】育ちざかりのみなみさんは、ごはんをもりもり食べるのです。キンギョすくいでとったキンギョともども、元気が満ちあふれています。
はちまきはダンスのときにとれていく
前橋大胡小4年 中村  巧
【評】運動会のダンスも、四年生くらいになると、いろんな動きが入ってむずかしくなってきます。はちまきがとれてしまうほどですものね。
ランドセルきょうしつの中わらってる
中之条小2年 剱持 美紀
【評】みんななかよしで、楽しそうな教室のふんい気が、よくつたわってきます。ならんだランドセルで、それをあらわしたのもいいですね。
先生とみんななかよし秋のはな
中之条小2年 湯浅茉緒花
【評】子どもたちとなかよくしたいと思わない先生はいません。だから、このはいくを読んだ先生は、なみだが出るくらいうれしいでしょう。
はやそうだぼくがえらんだうんどうぐつ
高崎城山小2年 大川 れい
【評】くつを自分でえらんだところに、うんどう会でがんばるぞ、というれい君の思いが出ています。きっと、はやく走れたことでしょうね。
あきのそらくものかたちがさみしそう
高崎城山小2年 小西ゆうと
【評】日本人はむかしから、秋になるとどことなくさびしさを感じてきました。雲のかたちにそれを感じたゆうと君も、やっぱり日本人です。
ゆっくりとにゅうどうぐもが歩いてる
高崎城山小3年 そねあさか
【評】まるで巨人が歩くかのように、入道雲が空をゆっくりと動いているのでしょう。夏らしい大きな風景が、しっかりと表現できています。