林桂選

2008年11月26日上毛新聞掲載


きたかぜのワルツでおどるおちばたち
群馬大附小1年 品川 瑞華
【評】】ワルツのリズムにたとえられた北風。強いものではないでしょう。落ち葉の季節も見方次第で、楽しいものになるのです。
はじめてのマラソンコースながいなあ
前橋山王小1年 いしざきゆうと
【評】持久走大会のコースを練習で走ってみたのでしょう。「ながいなあ」は、「たいへんだなあ」という気持ちのこもった言葉です。
わからないなんびきいるかフラミンゴ
前橋山王小2年 いわただいき
【評】たくさんでかたまっているフラミンゴ。数えようとすると動いてしまって、数えることができません。フラミンゴらしいようすを表現。
きんもくせいおかあさんがすきなあきのにおい
前橋山王小2年 むとうりょう
【評】キンモクセイのにおいを、すぐにお母さんが大好きなにおいだと思い浮かべるところがいい。きっと、むとうさんも好きなはずです。
じてん車のれんしゅうをして風がふく
前橋山王小2年 長川 みゆ
【評】「風がふく」は、自転車を走らせたときの感覚を言っているのでしょう。風が吹いている時間が、だんだん長くなってゆくことでしょう。
日曜日にはおとうさんといっしょにトランプ
前橋大胡小2年 も木なつみ
【評】「おとうさんといっしょに」「トランプ」の字余り字足らずの変則のリズムがおもしろい。お父さんとの楽しい遊びに心躍るリズムです。
けしゴムがゆうこときかないばついっぱい
前橋大胡小2年 竹田ひらい
【評】うまく消すことができなくて、まっ黒になった解答用紙に、×がいっぱいついてしまいました。消しゴムのせい。残念でたまりません。
お姉ちゃんさむいとわたしをだきしめる
前橋山王小3年 北村あやの
【評】寒いときは、妹をカイロ代わりにするお姉さん。もちろん、仲のよい姉妹でなくては、こうはいきません。楽しい作品です。
歯がぬけたぬける前より気になった
前橋山王小3年 樺沢 紅里
【評】ぐらついた歯は気になるものです。ようやく抜けたら、今度はその跡が気になります。気が付くと舌であとをさぐっているのです。
じいちゃんが作った竹馬あるけたよ
前橋山王小3年 木内いつき
【評】おじいさんが作ってくれた竹馬。頑張って練習して歩けるようになりました。直ぐにおじいさんに乗ってみせたことでしょうね。
山のぼりねっこのかいだんたかすぎだ
前橋山王小3年 高橋  楓
【評】山道に張り出した木の根は、階段の役割をしてくれます。ただ歩幅に合わせて張り出してはくれないので、高すぎる段も出てきます。
山の前大きなにじがおさんぽだ
前橋山王小3年 し田さち花
【評】虹の足を観察すると、山の後ろではなく、前にあって消えているのです。だんだん場所を変えてゆく虹を「さんぽ」にたとえました。
くもりだと日曜日という気がしない
前橋山王小4年 橋本佳央理
【評】この感覚はわかる気がします。思いっきり晴れて、思いっきり外遊びをしてこその日曜日なのです。くもりだと損した気分です。
妹はコスモスといっしょにゆれている
前橋山王小4年 新井 花音
【評】かわいらしい妹さんのようすを「コスモスといっしょにゆれている」で表現。コスモス畑の中に入って遊んでいるのかもしれません。
おとうとがふとんをかぶってねこになる
前橋山王小4年 平賀 圭太
【評】弟さんは、布団から出たくなくて猫ねこの真似をしているのでしょうか。猫なら、無理に起きて学校や幼稚園に行かなくてもいいのです。
夏休み海のきもちがつたわるな
伊勢崎あずま北小4年 藤本 美那
【評】蕪村は春の海のようすを「のたりのたりかな」と表現しましたが、夏休みの海も、ゆったりとのんびりと波打っていたことでしょう。