鈴木伸一選

2009年2月11日上毛新聞掲載


空っ風長き裾野を駆け下りる
市立前橋高2年 桑原 綾乃
【評】市立前橋高は、赤城山の長いすそ野に連なる位置にあるので、赤城颪(おろし)の強風も肌で感じるわけです。この実感が作品の強みになります。
ぶらんこにぶらぶらのってる一年生
市立前橋高2年 塩野 愛梨
【評】表面上はユーモラスな書き方ですが、実はブランコに乗っている人物の内面が、決して明るいものではないということが推察されます。
駆けだしたサイダー色に光る海
市立前橋高2年 塚田恵梨子
【評】まぶしく光る夏の海を、炭酸飲料にたとえる例は多いのですが、それでもこの句のまっすぐな若々しさに?は、捨て難い魅力があります。
※市立前橋高の作品は、田口雅志先生に指導していただいたものです。