| 林桂選 |
2009年3月4日上毛新聞掲載
| カーテンのうらで弟独り言 | |
| 前橋山王小5年 柳 侑歩 | |
| 【評】かくれんぼをしている幼い弟さんでしょう。なかなか見つけてくれないので、独り言で居場所をアピールして、見つけてほしいのです。 | |
| 授業中手を挙げたくてたまらない | |
| 前橋大胡小5年 金尾 知香 | |
| 【評】問題が分かっていて、手を挙げて答えたいのに、なかなか手を挙げる勇気がでません。低学年のときは簡単に挙げられたのにね。 | |
| 銀世界一羽のカラス目立ってる | |
| 片品武尊根小5年 三浦 怜奈 | |
| 【評】雪の世界の中に黒々といるカラス。たくさんで目立つこともありますが、白黒のコントラストの中では、一羽の方が存在感がでます。 | |
| 霜をふむポテチを食べる音がした | |
| 高崎堤ケ岡小5年 渡辺 千夏 | |
| 【評】霜を踏む音と、ポテトチップスを食べるときの音が同じだと感じました。霜柱を踏むのが一層楽しくなることでしょう。 | |
| 葉が落ちた冬の景色はものたりない | |
| 榛東北小6年 植杉 香澄 | |
| 【評】葉が落ちただけの冬景色が物足りないのは、当然雪がないからです。景色から葉を引いただけでなく、雪をプラスしてほしいものです。 | |
| かじかんだ手の平証拠の雪だるま | |
| 榛東北小6年 松岡亜里紗 | |
| 【評】雪だるまを証拠の品とする発想がおもしろい。雪だるまを見れば分かるでしょうと言うのです。大きな雪だるまなのでしょうね。 | |
| スパイクの中まで寒さでいっぱいだ | |
| 前橋桃川小6年 小野 真弥 | |
| 【評】スパイクに履き替えるときの冷たさ。それを「中まで寒さでいっぱいだ」と表現。スパイクの中まで詰まった寒さ。感覚のいい句です。 | |
| かれ木には毎日風の試練来る | |
| 前橋桃川小6年 竹井万友佳 | |
| 【評】枯れ木に毎日吹き付ける冬の風。「試練来る」が少し大人味の表現。木を擬人化して見ています。心の中で木を応援しながら。 | |
| 冬の夜トランプをして泣く弟 | |
| 前橋山王小6年 栗原 有加 | |
| 【評】冬の夜長、姉弟でトランプゲームをして過ごします。お姉さんに勝てなくて悔し泣きする弟さん。この負けず嫌いが弟さんを強くします。 | |
| 雪だるま父の帰りをおでむかえ | |
| 高崎堤ケ岡小6年 平田 貴之 | |
| 【評】お父さんが帰ってくる玄関に雪だるまを作って待っているのです。お父さんは驚いてくれるでしょうか。楽しみです。 | |
| 寒い朝しもばしらふむと元気でる | |
| 前橋月田小6年 吉田 悠花 | |
| 【評】「元気でる」がいい。霜柱を踏む楽しさは、元気がわいてくる楽しさなのですね。朝から元気になるために霜柱を踏んでいたのですね。 | |
| 冬休み「まってました」と雪が降る | |
| 前橋月田小6年 越村紗枝子 | |
| 【評】冬休みを待っていたように降る雪。それは作者の気持ちを分かって降ってきたようなのです。せっかくの冬休み。雪で遊びたいですね。 | |
| 雪の庭足跡つけるかなやんでる | |
| 安中松井田東中1年 岩井 毬 | |
| 【評】雪で真っ白になった庭。降りて足跡をつけたいという思いと、このままそっとしておきたいという気持ちの葛藤(かっとう)。雪の魅力の不思議。 | |
| 引っ越した友と歩いた寒い道 | |
| 中之条中1年 萩原 悠太 | |
| 【評】引っ越した友達と通っていた冬の道。いま一人あるきながら、懐かしい思いに浸っています。「寒い道」に寂しい思いを重ねます。 | |
| どこからか声を出してる空っ風 | |
| 高崎中尾中2年 大久保奈々 | |
| 【評】どこから声(音)がしてくるのか分からないけれども、空っ風の声のように聞こえます。モガリブエですね。 | |
| 春近し今の自分を変えるとき | |
| 高崎中尾中2年 中沢 遥菜 | |
| 【評】「春近し」には、新たな学期の到来の思いが重ねられているのでしょう。「今の自分を変えるとき」という決意をするゆえんです。 | |
| 空見あげ未来の自分描きだす | |
| 六合中3年 篠原 友美 | |
| 【評】遠い未来に思いをはせるとき、自然と視線も遠くになります。空を見上げながら、描く自分の未来は明るいものに違いありません。 | |
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