鈴木伸一選

2009年5月6日上毛新聞掲載


エゴノキはキジバトたちがとまるんだ
前橋駒形小5年 細井 美奈
【評】エゴノキをよく観察したことで、キジバトを発見できたので す。次は、キジバトの様子も俳句にしてみましょう。
このクラス桜のぶんだけ笑顔ある
前橋細井小6年 内田 和希
【評】満開の桜でしょうね。その花の数と同じだけの笑顔で、小学校最後の一年を、すばらしいものにしてください。
※前橋細井小の作品は、新井真典先生に指導していただいたものです。
家々の菜の花灯火帰り道
前橋粕川中1年 戸塚将太郎
【評】「家々や菜の花いろの燈をともし」(木下夕爾)という句もあります。春の夕暮れの、どこか懐かしい情景です。
春の部屋うっかりできた足の傷
渋川小野上中1年 平方 夏美
【評】「あれ、こんなところに傷が」なんて、後で気がついて不思議に思うことってありますね。春のせいでしょうか。
先生の名前覚えて春過ぎる
渋川小野上中3年 村上 千織
【評】新任か異動して来られた先生でしょう。しばらく名前を覚えられなかったというのは多分、作者のユーモアです。
大空に自由な雲が春映す
中之条中2年 新井 隆史
【評】雲が自由に見えるのは、作者がどこか不自由を感じているからでしょう。俳句は、作者の内面が出るものです。
春風が新しい私を呼んでいる
沼田中3年 矢内このみ
【評】青春時代とは脱皮をくり返しながら、常に新しい自分へと成長してゆく時期でしょう。伸びやかな書き方がいい。
※沼田中の作品は、林武史先生に指導していただいたものです。
タンポポのきいろにそまるわらい声
前橋駒形小5年 浦田 涼雅
一年生さくらの向こうに見えてくる
前橋駒形小5年 小野 夏実
春になりみどりもふえて5年生
前橋山王小5年 大関 圭音
人間は春が一番好きだった
前橋広瀬小5年 富沢 博登
草原の緑の風と水の音
前橋桃瀬小6年 田村 彩香
のらねこが桜の木の下うたたね中
前橋桃瀬小6年 林  知世
新クラス心の中に桜さく
前橋細井小6年 根岸美由紀
家帰る春蝉の声ひびくまち
高崎城山小6年 荻原小由希
ブランコで桜ながめるゆらゆらと
下仁田小坂小6年 安藤 佑樹
ぶかぶかの制服軽い入学式
渋川小野上中1年 杉山 大樹
暖かい風にボールがおどってる
渋川小野上中2年 青木 涼太
一輪の花の蕾に風当てる
渋川小野上中2年 斉藤 華蓮
猫のためベッドをゆずる僕がいる
渋川小野上中3年 新井 哲弥
深い霧嵩山隠す春の朝
中之条中2年 木暮 峻介
真っ白なノートに春を映す風
中之条中2年 舘  晴日
水仙に朝日がさしこむ部活
中之条中2年 冨沢 来夏
桜見て笑う君との帰り道
前中之条中2年 吉沢  優
こいのぼり川を流れる雲のよう
前橋春日中3年 筑井あかね
こどもの日裏ん家行ってお祝いだ
前橋春日中3年 藤原 麻衣