林桂選

2009年5月27日上毛新聞掲載


妹ははりきりすぎの一年生
前橋山王小5年 新井 花音(かのん)
【評】小学校がうれしくて毎日張りきっている一年生の妹さん。「はりきりすぎ」には、お姉さんの心配も入っています。
五年生一週間が長いんだ
前橋駒形小5年 萩原はるき
【評】五年生になって一週間。きっと午後の授業も増えたことでしょう。「長いんだ」は五年生を実感しての言葉です。
学校を飲みこむほどの桜かな
邑楽南中1年 根岸 春奈
【評】校庭一面に広がる満開の桜。校舎を飲みこんでしまいそうな広がりです。たとえが独創的でユニークです。
制服を着れば春風やってくる
前橋七中1年 栗原 有加
【評】新しい中学の制服での通学。「着れば春風やってくる」に、新しい生活の晴れがましい気持ちが感じられます。
桜の木部活帰りの道てらす
中之条中2年 阿久沢友也
【評】部活を終えて花明かりの残る道。もう夕暮れの時間でしょうが、花の明るさで道が暮れ残っているようなのです。
花びらのような朝の日胸おどる
中之条中2年 小渕奈津美
【評】「花びらのような」の比喩(ひゆ)がいい。花曇りか春霞(かすみ)のかかったような朝日でしょう。ウキウキした春の気分を演出。
笑ったら桜の花びら落ちてきた
前橋桃川小5年 久田 真由
さくら散る今度の主役はわたしたち
前橋桃瀬小5年 福田 智佳
神楽まう桜の花びらともにまう
前橋駒形小5年 萩原 英亮(えいすけ)
さくらがねみんなのきもちをつつんでる
前橋駒形小5年 高橋 瑠晴(りゅうせい)
みどりの日心もみどりそまってる
前橋駒形小5年 浦田 涼雅(りょうが)
遊んでて上からさくらがふってきた
前橋月田小5年 星野 紘輝(ひろき)
朝の風犬でも顔がひきしまる
前橋山王小6年 矢部 鈴夏(すずか)
自転車に乗っててさくらがとんでくる
前橋山王小6年 戸井田紀香(のりか)
春になりウサギはタンポポ食べたがる
前橋山王小6年 深沢ゆきの
お父さん大工の仕事木のにおい
前橋山王小6年 柳  侑歩(ゆうほ)
桜咲き記念写真も笑ってる
前橋細井小6年 仁平はるか
さんかんびひだまりのようなほっぺた
前橋細井小6年 星野 陽俊(あきとし)
シーソーにのって桜に近づくよ
下仁田小坂小6年 佐藤 可菜
北風がぼくの顔とけんかする
前橋桃川小6年 羽鳥  裕
二連休くさ木もおどる春の雨
前橋大胡小6年 飯野 柚季(ゆき)
空色の自転車の風に麦ゆれて
前橋七中1年 栗原 有加
青空に咲くや白雲ハナミズキ
前橋七中1年 栗原 有加
花びらと月の光が落ちてゆく
中之条中2年 唐沢 瑛斗(あきと)
部活中ジャージ汚れてやる気でる
中之条中2年 川田 大葵(だいき)
日が延びて猫の帰りも遅くなり
渋川小野上中2年 朝比奈美穂
教室の窓うめつくす緑の葉
沼田中3年 加藤 紀子
鏡見て弟見たらうりふたつ
沼田中3年 林 みづき
夏が立つ風を感じるカーテンで
前橋春日中3年 富沢 晃太