林桂選

2009年6月10日上毛新聞掲載


「はい」の声母につたわる学習参観
前橋細井小6年 荻原 秋奈
【評】一つの返事も後ろで見ている母親を意識してのものになります。参観授業の教室の雰囲気をよく伝えています。
新しいいのちのにおい春の池
赤城養護小児医療分校中1年 小林  翼(つばさ)
【評】春の池ではさまざまな幼虫や動物が動きだします。その姿は見えなくても、命がにおいとなって感じとれるのです。
なつかしいな小学校の桜けり
渋川小野上中1年 小野 彰彦
【評】「桜けり」は、校庭に散り敷いた桜の花びらをけって遊ぶものでしょう。過ぎて気づく小学校生活の楽しさ。
雑草の列車が走るグラウンド
中之条中2年 原沢 彩香
【評】グラウンドの使い方が原因で列のようになって生え残っている雑草。それを列車に見立てました。愉快な句です。
木はあれど見たことがない柿の花
前橋春日中3年 猪岡 詩織
【評】実際は見たことがあるはずなのですが、地味で小さな柿の花は記憶に残っていないのです。いかにも柿の花です。
新学期またお前とかと肩を組む
沼田中3年 冨沢 峻也(しゅんや)
【評】親友と別れるクラス替えもあれば、不思議に別れない友もいます。口で「またか」と言いつつも、肩を組む友情。
夏が来る太陽からの手紙かな
前橋広瀬小5年 村田 琴美
雨ふってカエルの体が光ってる
前橋桃瀬小5年 福田 智佳
こいのぼり風にのってダンスする
前橋駒形小5年 長谷川舞香
こいのぼり雲をパクッと食べちゃいそう
前橋駒形小5年 徳永 祥久(よしひさ)
チューリップ早ね早おきおもしろい
前橋大室小5年 野本 寧音(ねね)
散歩中わたげが風であめみたい
前橋大室小6年 高橋 芹奈(せりな)
蜂たちが桜の中を泳いでる
下仁田小坂小6年 金井 健太
さくらの木も桃色制服似合ってる
赤城養護小児医療分校中1年 星野 智樹(ともき)
春の地に木もれ日たちが足をつく
赤城養護小児医療分校中1年 下山  匠(たくみ)
入学式母さんの服時代おくれ
中之条中1年 川合 里奈
午後の風朝とはちがう寒さかな
中之条中2年 武渕 晴香
弟の十一回目のかしわもち
中之条中2年 田村未菜美
空が晴れしだれ桜が光りだす
中之条中2年 山崎 剛志
家帰り見ていたテレビ桜色
中之条中2年 飯尾  開
さくら咲く夢へとつめこむ英単語
渋川小野上中2年 佐藤 千栄
親しい友みんな別れたクラスがえ
沼田中3年 山本 泰資(たいすけ)
お金がない肩たたき券を母の日に
前橋春日中3年 久保田和好
教室で君と眺める若葉の樹
前橋春日中3年 小山 由衣
少しずつ雲のまねして進むんだ
前橋木瀬中3年 松村まきば
大会のきんちょうの中舞う桜
六合中3年 山本  舞