林桂選

2009年6月24日上毛新聞掲載


にじいろがあったらいいなバラのはな
前橋駒形小5年 荻原 香夏(かな)
【評】いろいろの色があるバラの花。しかし、それが一つになった虹色の花はありません。たしかにあったらいいですね。
ひまわりの種をまいたら夏がくる
前橋細井小6年 深沢 優斗(まさと)
【評】ヒマワリの種をまくのは夏の準備のひとつ。まき終えると、夏が待ち遠しくて、すぐにやってきそうに思えます。
おそるおそるスパイクをはく五月晴れ
高崎群馬南中1年 市毛  純
【評】中学校に進学しての部活動。陸上部に入って初めてのスパイクを履くのでしょうか。五月。部活も本格始動です。
宿題が終わらぬ夜は星光り
中之条中2年 吉沢  優
【評】もちろん、宿題のない日も星は光っているのですが、星を眺めることをしないだけなのです。眠れぬ夜一人見る星。
星空を目指してのぼる火の粉たち
中之条中2年 高橋 実央
【評】キャンプファイアーの炎。火の粉を夜空に飛ばしながら、燃えさかっています。「星空を目指してのぼる」が巧み。
つんつんつ るるんぶるるん らら春だ
高崎中尾中3年 桐生  賢
【評】オノマトペは、独創的なものが考えられるかが命です。春を迎える感覚を、それだけで書こうという意欲作です。
大根の形は色々へそまがり
前橋駒形小5年 川本 和希
6月はあめんぼたちをおっかける
前橋駒形小5年 萩原 英亮
花ふぶきなんだか心がうごきだす
前橋粕川小5年 木村 太智(たいち)
春よこいこい春風でてこい
前橋粕川小5年 皆川 夏貴(なつき)
冬のふろ足湯に入りふくぬれる
前橋粕川小5年 関口 舞海(まみ)
友達と歩いていたら春風ふいた
前橋粕川小6年 鈴木 梨奈
おいら無理すずめも飛べぬ春あらし
前橋細井小6年 高橋 求明(もとあき)
夏の山耳をすませば滝の音
伊勢崎坂東小6年 本木 彩加
ウグイスが自分の山だと鳴いている
邑楽南中1年 根岸 春奈
すじ雲にそって歩いた春の道
中之条中2年 高橋 知久
猫のクロ何度言っても花食べる
中之条中2年 新井 遥菜
飛ぶ鳥をうらやむような上り坂
中之条中2年 新井 遥菜
登下校青いヒノキに初夏匂う
中之条中2年 木暮 峻介
風光りみんなの未来走りだす
前橋木瀬中3年 藤井 彩香(さいか)
春の日がかがやく光の道になる
前橋木瀬中3年 越塚 太郎
春がきたみんなの顔が上を向く
前橋木瀬中3年 小泉 茉実(まみ)
面取ると涼しく感じる夏の昼
前橋木瀬中3年 山本 洋椰(ひろや)
夏近しバレー部皆で水遊び
前橋木瀬中3年 富盛(とみもり)央愛(ひろな)
マーガレット除虫菊に似た形
前橋春日中3年 北爪 裕紀
桐の花しずくしたたる土のにおい
前橋春日中3年 久保田和好
万緑や雲ない空によく似合う
前橋春日中3年 藤原 麻衣
春風にのって出会いがやってくる
神流中里中3年 浅香 憲治
山の影桜の海に浮き沈み
高崎中尾中3年 中島亜利香