鈴木伸一選

2009年7月1日上毛新聞掲載


6月は青の風景にあってる
前橋駒形小5年 小林 奎介(けいすけ)
【評】みずみずしい青葉に降る梅雨の雨を「青梅雨」とも言いますが、このように、6月は確かに青のイメージですね。
梅雨晴れに父と一緒に川遊び
前橋細井小5年 日野原楠子
【評】こうしてお父さんと一緒に自然に親しむ一日って、本当にすてきだと思います。季語「梅雨晴れ」も効果的です。
登り坂半僧坊へ梅雨の道
前橋荒牧小6年 飯塚 涼子
【評】半僧坊(はんそうぼう)は、鎌倉の建長寺の裏山をしばらく登った先にあります。雨にぬれた山道も、修学旅行のいい思い出です。
頼朝の墓に行ったら夏の風
前橋荒牧小6年 小林 美嵐
【評】源頼朝の墓は意外なほど質素で、ひっそりとたたずんでいます。それが武士らしいところなのかもしれません。
紫陽花が青い地球に顔を出す
前橋大胡中1年 五十嵐星羅
【評】宇宙からの映像を見ると、地球は本当に青く美しい。そこにはアジサイだけでなく、多くの命が存在しています。
※前橋大胡中の作品は、高草木広美先生に指導していただいたものです。
水面に映る私をそっとける
中之条中2年 宮崎 菜奈
【評】自己嫌悪というほどではないにせよ、何となく自分を否定的に見てしまう。私も、思春期にはそんな感じでした。
雨薫り目覚まし時計を遅らせる
前橋富士見中3年 武田 真範
【評】雨のにおいに部活の朝練習の中止を予感し、アラームを遅らせたのです。中学校生活を、素直に書きとめました。
※前橋富士見中の作品は、市橋俊昭先生に指導していただいたものです。
げんごろう水にうかんで笑ってる
前橋駒形小5年 浦田 涼雅(りょうが)
なつかしい日ざしをあびた春の風
伊勢崎宮郷小5年 大川 光紀
石門をくぐれば見える春げしき
安中九十九小5年 中島 彩果
公園のてつぼうあつくてさわれない
前橋山王小5年 新井乃梨子
積らん雲お城を包んで進んでく
前橋山王小5年 池谷 紗英
日曜日朝から麦かり始まった
前橋山王小5年 柳井  諒
風薫る小町通りのいいにおい
前橋荒牧小6年 笹本 啓太
気がつけば一日素足で過ごしけり
前橋荒牧小6年 渡辺凜々子
春の川ひとまたぎする利根の橋
前橋岩神小6年 高月 俊吾
※前橋岩神小の作品は、塩崎政江先生に指導していただいたものです。
夏の川光があたってはねかえる
前橋桃川小6年 日置  駿
あせかけば犬はぼくの手なめないよ
高崎城山小6年 田中 秀朗(ひであき)
インゲンのにおいはいつも夏のにおい
下仁田小坂小6年 杉本美伊奈
海を見るかもめがとんでひかってる
高崎馬庭小6年 長谷川加奈
ぶらぶらと歩いて楽しむ夏祭り
大泉西小6年 門倉 実桜
※大泉西小の作品は、松島崇志先生に指導していただいたものです。
梅雨の時期夢の中までどしゃぶりだ
中之条中2年 高平 翔大(しょうた)
嵩山(たけやま)の深まる緑夏を待つ
中之条中2年 冨沢 夏未
葱坊主畑に一人さみしそう
吉岡中2年 荒巻 博光
六月の冷たい雨がほほ濡らす
前橋富士見中3年 船津 力也
絵にかいてはじめてわかる空の青
前橋木瀬中3年 宇田川紗英
暑い日はフローリングに猫ねむる
前橋木瀬中3年 小泉 茉実
一面の水田に映る空の青
前橋荒砥中3年 大沢志桜里(しおり)
衣替え地球の空気入れ替わる
渋川小野上中3年 斉藤 華蓮
鳥の声座禅してたら聞こえたよ
嬬恋東中3年 日高 美穂