林桂選

2009年7月22日上毛新聞掲載


キーパーでボールこないしピンクだし
伊勢崎宮郷小5年 石原 滉大(こうだい)
【評】ピンクはユニホームの色でしょう。キーパーで友達とは色が違うのです。キーパーは欧州では人気のポジション。
大仏の大きさにまけ暑くなる
前橋荒牧小6年 小柏(おがしわ)叶夢(かなむ)
【評】「大きさにまけ暑くなる」が巧みな表現。大人の表現のよう。視覚がもたらす暑さが、ここでは大仏の存在感。
江ノ電でみんなマスク変な感じ
前橋荒牧小6年 山本みずほ
【評】新型インフルエンザ流行の中での修学旅行。みんなマスクをして行動したのでしょう。「変な感じ」は素直な感想。
念のためおみやげ確認バスの中
前橋駒形小6年 細野 拓也
【評】修学旅行も帰りのバス。発車前にお土産の確認。ここまで来たら大切な物はお土産。頭の中で数と渡す相手を確認。
噴水の上で風の子浮いている
前橋七中1年 栗原 有加
【評】噴水の頂点で崩れ続ける水。その上には、ちょうど風の子どもが乗っているように思えるというのです。
葱坊主(ねぎぼうず)食べられないがでかくなる
吉岡中2年 松岡 秀典
【評】食べる茎が大きくなるのはよいこと。しかし、葱坊主では無意味。でも葱は葱の事情で坊主を大切に育てるのです。
夏夜風くうくと眠る弟や
前橋木瀬中3年 松浦天矢斗(あやと)
【評】あっという間に寝入ってしまう弟。寝そびれた兄には、うらやましい限りです。「くうくと」が効果的な表現。
おにごっこ大好きだけとおにはいや
伊勢崎宮郷小5年 横堀 杏純(あすみ)
アリの群れ一つ一つが命だな
伊勢崎宮郷小5年 高岸 風雅(ふうが)
飼育委員でうさぎにいやされがんばった
伊勢崎宮郷小5年 渡辺 冬姫(ふゆき)
満月がせんべいみたいに焼けている
伊勢崎殖蓮小5年 堀川 桃佳(ももか)
やきゅうぶをまってるなつがやってくる
高崎久留馬小5年 渡辺 優
見つけたよおばあちゃんのかぎ冷ぞう庫
前橋桃瀬小5年 福田 智佳(ともか)
かにさがしおにはわたしだかくれんぼ
前橋駒形小5年 荻原 香夏(かな)
あいけんのさんぽをねだるかわいいめ
高崎新高尾小5年 反町 真己
風鈴は家の中に風をよぶ
前橋桃川小6年 小川 奈々
ブルーベリーねこの見はり番たすかるよ
高崎堤ケ岡小6年 春原(すのはら)美咲(みさき)
田をつくるかえるが鳴いて耳にくる
前橋岩神小6年 今井 智博
春の木が雲をこすぞと育ちだす
高崎城山小6年 武井 純平
五月雨の音だけひびく円覚寺
前橋荒牧小6年 丸山 直也
万緑が頼朝の墓囲んでる
前橋荒牧小6年 須藤 円香(まどか)
夏の雨しずかにかおる明月院
前橋荒牧小6年 鈴木 彦聖(げんせい)
あじさいが心ひらいてみな笑顔
前橋荒牧小6年 黒田 藍依(あい)
雨上がり葉っぱがしずくのそり遊び
前橋荒牧小6年 塩谷 来実(くるみ)
バスの中入道雲が目に入る
前橋荒牧小6年 金井 晴香
麦刈りの後の田んぼに雉走る
邑楽南中1年 根岸 春奈
グランドに夏のにおいがやってくる
中之条中2年 加辺 一馬(かずま)
テスト中風が答えをのせてくる
中之条中2年 吉沢 凌希(りょうき)
藤房に虫の出入りのいそがしい
吉岡中3年 萩原みちる
風を受け走れ僕らの夢にまで
沼田中3年 高坂 歩実(あゆみ)
紫陽花や犬と朝露恋人か
前橋春日中3年 藤原 麻衣