鈴木伸一選

2009年7月29日上毛新聞掲載


夏の日にじゃぐちがみんな上むくよ
前橋駒形小6年 石井 優衣(ゆい)
【評】水を飲むため、みんながいっせいに蛇口を上に向けるのです。暑いと言わなくても、夏の暑さがよく分かります。
プールいく予定がぎっしりつまってる
前橋細井小6年 名古屋亮人(あきと)
【評】せっかくの長い休みだから、何かに集中して取り組みたいもの。名古屋君は、水泳に取り組むというわけですね。
一輪車桜の下で乗ろうかな
高崎城南小6年 吉田  杏
【評】満開の桜の下でも楽しいし、花ふぶきの中でもすてきです。いつもより、じょうずに乗れそうな気がしますね。
夏色の水たまりには明日映る
中之条中2年 館  晴日(せいか)
【評】未来への前向きな意思が伝わり、好感が持てます。水たまりにさえ清潔感が漂うのは、作者の人柄ゆえでしょう。
朝もやは深い緑のすける布
中之条中2年 福田 有菜(ありな)
【評】繊細な感覚で書かれた俳句。ベールのような朝もやを透かして、まわりの山の緑がうっすらと見えるのですね。
夏風よ思いを乗せて天へと響け
中之条中2年 割田夏奈子(かなこ)
【評】「天へと響け」というきっぱりした口調から伝わる豊かな青春性。わき出る思いを、どんどん響かせてください。
建長寺外国人と写真とったよ
前橋大室小5年 福島菜々子
カエルがね毎日ちがう歌うたう
前橋駒形小5年 新井 駿希(としき)
太陽を見てさくひまわりはせいたかのっぽ
前橋新田小6年 柳沢 奈々
夕立の雲にかすかなおにの顔
伊勢崎坂東小6年 本木 彩加
ほたるがね一ぴき来ると二ひき来る
高崎城山小6年 荻原小由希(こゆき)
夏祭りどうしてぼくを熱くする
高崎城山小6年 小島 健杜(けんと)
思い出をのせたボールが高くとぶ
中之条中2年 遠藤 史也(ふみや)
帰り道月にむかって一直線
中之条中2年 加嶋 啓史(さとし)
妹が夏の音色を奏でてる
中之条中2年 加藤 玲香(りょうか)
フェンスごし波立つプールを見つめてる
中之条中2年 斉藤 有希
夏休み予定であふれるカレンダー
中之条中2年 山口 怜子
風を待つうちわの音を聞きながら
前橋木瀬中3年 内田悠希子
夏の空雲に囲まれ立志式
渋川小野上中3年 村上 千織
夏の日の河原のバケツに躍る鮎
沼田中3年 富沢 峻也
受験生心重ねる梅雨空に
下仁田中3年 恩田 貴浩