| 林桂選 |
2009年8月5日上毛新聞掲載
| 遠き日を閉じ込めたようなソーダ水 | |
| 前橋西高1年 山本 捺未 | |
| 【評】ソーダ水を飲んでよみがえってくる遠い日は、淡い恋の思い出でしょうか。「遠き日を閉じ込めたような」は秀抜。 | |
| 自転車のこわれたチェーン蝉丸忌 | |
| 前橋西高1年 佐藤 啓輔 | |
| 光琳忌コーンフレークの朝ごはん | |
| 前橋西高1年 斎木明日香 | |
| 満月の夜空に放ったソーダ水 | |
| 前橋西高1年 武藤 学 | |
【総評】修学旅行や遠足、見学会などをテーマに俳句を書くと、「類句」の割合が高くなります。同じ所や物を見て、同じ経験をしているのですから当然です。類句以上のものを書くには、誰も見ないところまで見て、気づこうとする努力が必要になります。掲載の「新緑の池に現るカメの山」(中3)は修学旅行の作品です。修学旅行らしい作品かはともかく、友達は誰も書かなかった風景です。寺社の庭池に大量のカメが重なって日を浴びているのを見ることがあります。作者のカメがどこでの所見か分かりませんが、この様子を作者は心にとめたのです。よく見、よく気づくことは、俳句だけに限らず大切なことだと思います。 | |