| 林桂選 |
2009年8月19日上毛新聞掲載
| 夏の日の銀色輝くプールかな | |
| 中之条高1年 黒尾 慶太 | |
| パイナップル私の恋も甘くして | |
| 前橋西高1年 滝沢 伊織 | |
| 小学校プールのふえが鳴りひびく | |
| 下仁田高2年 神戸(かんべ)祐二 | |
【総評】俳句について「掲示の文学」と言った人がいます。短く限られた字数の俳句は、説明的に描くことが苦手です。説明をするのであれば、文字数の多い散文にかなうはずがありません。そこで俳句は、具体的な景物の断面を切り取って掲示する書き方を選択し、その断面の「意味」は読者の「読み」の中で完結させてもらうような方法をとるのです。また、その方が「読み」が豊かになるのはいうまでもありません。具体的に書きましょう、感情語を使って説明をしないようにというのは、効果的な俳句の「掲示」の表現を獲得するための方途なのです。選ばれた作品を、このような視点でもう一度読んでみてください。 | |