林桂選

2009年8月19日上毛新聞掲載


田んぼの中もちみたいで気もちよかった
前橋桃瀬小5年 砥上(とがみ) 暖彩(のあ)
【評】学校田での田植えでしょう。足に感じた田んぼの土の感触を、「もちみたい」と言っています。おもしろい。
キジバトがエゴノキの実をつついてる
前橋駒形小5年 細井 美奈(みいな)
【評】「キジバト」「エゴノキ」という具体的な表現が、この句の力になっています。俳句の書き方の大切な方法です。
ひまわりの中に入った夢見たよ
高崎堤ケ岡小6年 春原(すのはら)美咲
【評】ヒマワリ畑の迷路に入ったのか、ヒマワリの花の中に入ったのか分かりませんが、夢なら後者の方がおもしろい。
冷房でフルートの管も冷えにけり
前橋七中1年 栗原 有加
【評】冷房を金属のフルートで感じています。感性のいい句です。欲を言えば説明的な「で」ではなく「に」がいい。
プール行きみんなで転び笑い合う
中之条中2年 金井明日香
【評】プールの楽しい雰囲気がよく描かれています。滑って転ぶことさえも楽しいうちなのです。「みんなで」がいい。
グランドのボールの下には夏の影
中之条中2年 割田 理(おさむ)
【評】サッカーボールでしょう。グランドに置かれたボールに夏の強い影が宿っているのです。焦点を絞った表現がいい。
宿題より夏が先に終わるかも
神流中里中3年 浅香 憲治
【評】書き方がユーモラス。要は宿題は終わりそうもないのですが、それは夏休みのうちに終わるはずのものなのです。
びわ持ってじいちゃん笑う大黒天
前橋駒形小5年 萩原 英亮(えいすけ)
せんぷうきつけてつけてとせみが鳴く
前橋下川渕小5年 持田 莉美
もう夏だ野球日よりがまっている
前橋細井小5年 栗本 二朗
学校のプールはいつも光ってる
前橋桃川小5年 久田 真由
竹と竹静かな夜にゆれている
前橋桃瀬小5年 藤塚 悠希
寝るまえの涼しい風が怖くなる
前橋粕川小5年 栗原啓由樹(ひろゆき)
梅雨だけのカエルの新曲楽しみだ
前橋広瀬小5年 武藤 歩(あゆみ)
大仏は夏の光でひかってる
前橋広瀬小6年 豊田  桃
大仏を見ながらあびる初夏の風
前橋広瀬小6年 笹治 千尋
風鈴の音がやめば四十雀
伊勢崎坂東小6年 入内島冬華
金魚すくいたった一ぴき思い出に
前橋駒形小6年 細谷 茉里
かき氷しゃりって音が風みたい
前橋駒形小6年 石井 優衣
蛇さんが学校の木で遊んでた
高崎堤ケ岡小6年 春原(すのはら)美咲
テストの日制服に夏空透けている
前橋七中1年 栗原 有加
ひまわりの迷路の中で夕涼み
中之条中1年 剱持 衣吹
夏風に夢と希望をのせてみる
中之条中2年 寺島 由菜
教室に白いTシャツ空は青
中之条中2年 鎌田 理緒
村中が緑のカーテン六合の里
六合中2年 鈴木  悠
おだんごの甘いにおいや初夏の風
前橋木瀬中3年 仁平  清
半円に膨らむカーテン外は雨
前橋木瀬中3年 篠原 瑞希
台所キャベツ切る音涼しげに
渋川小野上中3年 鈴木みちる
雲の峰どこが火事かな消防車
前橋春日中3年 筑井あかね