鈴木伸一選

2009年8月26日上毛新聞掲載


ウォークラリーさらさらゆれるもりのうた
高崎新高尾小5年 浦野 大夢
【評】森にふく風が、やさしい歌をうたっています。とても気持ちのいい俳句で、思わず深呼吸をしたくなってきます。
わっしょいと暑い空気もお祭りだ
前橋大胡小6年 斉藤 千冬
【評】夏祭りの熱気が、よく伝わってきます。おみこしと共に暑い空気も大きくゆれて、祭りも今や最高潮という感じ。
まっすぐに心を正しひまわり咲く
邑楽南中1年 根岸 春奈
【評】まっすぐに伸びたヒマワリを見て、自分もこうありたいと思った根岸さん。俳句には、作者の心が投影されます。
友達とあの日語った夏休み
中之条中1年 篠原 智美
【評】「あの日」はいろいろと解釈できますが、例えば終戦の日や、原爆が投下された日のことだったかもしれません。
真夏日の雲には何かひそんでる
前橋南橘中3年 田部 竜憧どう(りゅうとう)
【評】真夏の青空に浮かぶ白い雲。いかにも爽そうかい快(そうかい)な印象ですが、その裏には、人知を超えた自然の力が潜んでいます。
暖かく何もできずに時間経(た)つ
沼田中3年 脇本真理恵
【評】受験生としては、時間を無駄にできないという思いもあるでしょう。でも、こういうゆるやかな時間も大切です。
迷いつつひびく手ごたえスイカ割り
高崎国府小5年 八木 佑斗
停止中まるで置き物かぶと虫
藤岡美土里小5年 飯田 理沙
ふうりんは夏の思い出とじこめて
藤岡美土里小5年 倉林真友子
かめ吉がこうらをほして夏休み
前橋大胡小6年 岡田 和樹
夏の日に赤いトマトをまるかじり
中之条中1年 池田 真夏
夏休み海に行ったら雨がふる
中之条中1年 田村 文彦
星の川蛍の数をうつしてる
中之条中1年 山田 菜摘
雨の日の高崎祭りかさの花
高崎群馬南中1年 市毛  純
せみのよう祭りに向かう子らの声
伊勢崎四ツ葉中等1年 宮本 真維
夏の朝霧かきわけてさがす榛名湖
六合中2年 飯塚 啓介
暑い夏体育館を走る風
沼田中3年 金子 芽生(めい)