鈴木伸一選

2009年10月7日上毛新聞掲載


友達は夏のひかりをあびている
前橋桃瀬小5年 小沢 瑞希
【評】友だちは夏の太陽から力を分けてもらい、全身がキラキラとかがやいているみたい。すごくかっこいいですよね。
愛犬とはしゃいで転んで夏過ぎる
前橋荒牧小6年 塩谷 来実
【評】愛犬と共に過ごす時間が、塩谷さんにとってこの上なく幸せなものだということが、とてもよく伝わってきます。
五月の晴れ青い瓦が目にしみる
高崎佐野小6年 原田 雅彦
【評】「青い瓦(かわら)」が原田君の家か別の建物かは分かりませんが、どちらにしても、初夏の日ざしを浴びて何とも鮮やか。
※高崎佐野小の作品は、内山美代子先生に指導していただいたものです。
花火して父の帰りをまつ私
下仁田小坂小6年 杉本美伊奈
【評】こんなふうに帰りを待っていてもらえるお父さんは、本当に幸せ者。きっと、いっしょに花火をしてくれますよ。
すべり台おち葉がゆっくりすべってく
渋川小野上中2年 茂木真由美
【評】つい見逃してしまいそうな、ささいな事物に目をとめ、深まりゆく秋の季節感を的確に描いているところがいい。
コスモスが光を放つ昼休み
中之条中2年 宮崎 拓生(たくみ)
【評】秋の日にコスモスが光って見えるというより、むしろコスモスの内からにじみ出る、いのちの光という印象です。
京の町ゆく手をふさぐ暑さかな
前橋桂萱中3年 堀口恵梨佳
【評】壁のように立ちふさがるというのは、京都の暑さを知っていると、よく分かるはず。発想の面白い修学旅行俳句。
帰り道私の上に渡り鳥
前橋木瀬中3年 篠原 瑞希
【評】頭上を飛んでゆく渡り鳥。作者はその姿を見やりながら、はるか遠くの世界へのあこがれを感じたのでしょうか。
始業式旅行の話題でもりあがる
前橋粕川小5年 山本  音(のん)
落ちてくるおちばも応援よろしくね
前橋山王小5年 中島 真紀
夏休み考えてたら終わってた
前橋荒牧小6年 笹本 啓太
東京でうるさいほどのセミの声
前橋荒牧小6年 山本みずほ
運動会見守っていた秋の空
前橋大胡東小6年 諏訪 夏海
ミーンミン巨木のセミが唄いだす
前橋細井小6年 岸  菜月
暑っついとなんども着がえるおかあさん
高崎城南小6年 高柳 里瑳
※高崎城南小の作品は、中島久子先生に指導していただいたものです。
かぜがふきゆらしていくよこいのぼり
高崎佐野小6年 久保田拓朗
ナナフシも日かげで休む帰り道
下仁田小坂小6年 安藤 佑樹
風鈴の音を聞きながら感想文
下仁田小坂小6年 金井 健太
墓まいり合わせた手の中せみのから
高崎群馬南中1年 市毛  純
秋晴れにくすんだ白の校舎かな
中之条中2年 小池 悠介
太陽が山に溶けてく秋の空
中之条中2年 西條 真吾
秋風と日射しの間にシュート決め
中之条中2年 吉沢  優
秋になる会いに行きたい人がいる
前橋木瀬中3年 木村まりな
みずたまり無理矢理にでも前を向く
前橋木瀬中3年 松浦天矢斗(あやと)
バス走るひまわり畑海のよう
前橋桂萱中3年 青木 志帆
月を見て京都の風を感じたり
前橋桂萱中3年 荒木 拓哉
運動会汗だくの父が一等賞
前橋春日中3年 小林万由花
帰り道儚くきらめく秋の空
高崎中尾中3年 大嶋 優花
部活辞めちょっと動くと骨がなる
渋川小野上中3年 村上 大悟
コスモスを一輪つんで風のせる
六合中3年 山本  皐