林桂選

2009年10月14日上毛新聞掲載


運動会組み立てたいそう風がふく
前橋粕川小5年 下田 百華(ももか)
【評】「風がふく」がいい。うまく組み立て体操ができたときの気持ちが、気持ちの良い風を感じたのでしょう。
じゃれていてネコのしっぽがふとくなる
藤岡神流小6年 松下 雅斗
【評】毛を立ててしっぽを太くするのは、恐怖や威嚇(いかく)の表現。じゃれ遊びの度が過ぎてしまったのでしょう。
青空に私の居場所を聞いている
渋川小野上中1年 平方 智子
【評】孤独感に自分の居場所が分からない思いにかられます。誰かではなく青空に聞くことが孤独の深さを示します。
朝のバス凍える寒さに僕一人
六合中2年 山本 秀平
【評】まだ誰も乗ってこないバスに一人だけで乗っているのです。朝の寒さか一層感じられます。
学校のゴーヤ両手に帰る友
渋川小野上中3年 佐藤 千栄
【評】学校の畑で育てたのでしょう。欲しい人は持って帰れることになって、両手に抱えて帰る友だちの姿。
くもり空そこから僕らは流れ出す
沼田中3年 高津 健人
【評】曇り空を見つめるところから、自分の思いはあふれ出すのです。悲しいことかつらいことがあったのでしょうか。
大けやき夏の花火はみえたかな
前橋大胡小5年 大島 芽衣
秋になるかげは大きく葉は落ちる
前橋駒形小5年 小板橋 凌(りょう)
運動会上毛三山見守るよ
前橋山王小5年 園部 礼実
夏休み外にイス出し花火見る
藤岡神流小6年 徳田 一成
赤とんぼ真っ赤な町を探検だ
高崎堤ケ岡小6年 中山 芽萌(めも)
セミの声ぼくもセミになったよう
下仁田小坂(おさか)小6年 工藤  彪(たける)
あつい夏こかげでナナフシかくれんぼ
下仁田小坂小6年 杉本美伊那
秋の風ふうせんかずらの音がする
邑楽南中1年 根岸 春奈
妹といっしょに見た空運動会
中之条中2年 福島 香奈
葉が揺れる秋風通った帰り道
中之条中2年 矢尾板翔奈(しょうな)
すいか割り中から太陽現れる
沼田中3年 斎木 瑞穂
赤城から陽の香が薫る柿の日に
前橋木瀬中3年 柿沼  光
2ショットカメラ目線ができる鹿
前橋桂萱中3年 舩津 菜那
汗かいて阿修羅の顔もほてってる
前橋桂萱中3年 永倉 広樹
寄りそって歩く舞妓は涼しげに
前橋桂萱中3年 上村 愛美
寺周り僕たち誘導するとんぼ
前橋桂萱中3年 伊藤 大貴
秋風が竹をゆらして走ってる
前橋桂萱中3年 宮田 拓哉
秋の清水急な斜面をのぼりおり
前橋桂萱中3年 河島 紀乃
空蝉も木陰で涼む午後三時
前橋富士見中3年 山路 貴彦
勉強の息ぬきばかり長くなる
前橋富士見中3年 高山  遥