| 鈴木伸一選 |
2009年11月17日上毛新聞掲載
| 星月夜犬が横切る家路かな | |
| 前橋西高1年 吉野 尊 | |
| 【評】黒猫は不吉だなどと言われますが、犬はどうなのでしょうか。何にせよ、一瞬びくっとしたには違いありません。 | |
| 秋の浜去るとき誰も振り向かず | |
| 高崎北高2年 石田 大地 | |
| 【評】「振り向かず」という措辞が、どこかさびしい秋の浜と、よく合っています。他の季節では、こうはいきません。 | |
| 沖縄の青は一色だけじゃない | |
| 高崎北高2年 宮下 直子 | |
| 【評】青い海などと言いますが、単純な一色でないのは確かです。現地で実際に確認したのだから、説得力があります。 | |
| アルバイト慣れない毎日天高し | |
| 前橋西高1年 近藤あかり | |
| 中学生が体験入学初嵐 | |
| 前橋西高1年 松本 謙児 | |
| 老いてなお鎌が輝く蟷螂(とうろう)よ | |
| 高崎北高1年 木村 春菜 | |
| ギブス取れ足に広がる秋の空 | |
| 高崎北高2年 寳田(ほうだ) 笙平 | |
【総評】「どうすれば、いい俳句が作れますか?」という質問をときどき受けますが、これにきちんと答えるのは、たいへんむずかしいことです。ただ、だれにでもできて、しかも効果のある勉強方法として、自分と同年代の作者の俳句をたくさん読むということは挙げられると思います。一番、手っ取り早いのは、ジュニア俳壇を毎週しっかりと読むことです。以前の作品を見たいなら、上毛新聞のポータルサイト「ライジンコム」に、過去10年あまりの入選作が、すべて掲載されています。また、ジュニア俳壇を集めた本も出版されているので、これらを読んでみるのもいいでしょう。主なものに、『昭和・平成子ども俳句秀作選集』(国書刊行会)、『小学生の俳句歳時記』、『子ども俳句歳時記』(ともに蝸牛新社)、『現代子ども俳句歳時記』(チクマ秀版社)、『句集ちいさな一茶たち』 (グラフ社)などがあります。 | |