林桂選

2009年11月10日上毛新聞掲載


さっかーのしょうぶつかないひるやすみ
長野原一小1年 やぎけんしん
【評】昼休みに、サッカーの試合をして遊びます。長い昼休みでも勝負がつかない熱戦。途中でやめるのが残念です。
せみの声いろんなくにのことばみたい
前橋山王小2年 石川みきや
【評】いろいろなセミの鳴き声。それが意味の分からない外国の言葉のように聞こえてきます。視点がおもしろい句。
おばあちゃんスリッパの音立てておうちのしごと
前橋山王小2年 ほしのりりか
【評】忙しく働くようすを、スリッパの音に託して表現しています。家事をてきぱきとこなすおばあさんの姿です。
子規の忌や運動会は青空に
前橋山王小3年 栗原 正明
【評】最後は病床の世界に生きた正岡子規。運動会の青空は別天地です。対照的なものの取り合わせの妙。巧みな句です。
まんげつとおにきめしないでかくれんぼ
前橋山王小3年 竹内 陽香(はるか)
【評】満月が鬼か自分が鬼か決めないでのかくれんぼです。お互いに隠れたり探したりして楽しむのでしょうね。
クワガタにかまれたらいたいメスがいたい
前橋大胡小3年 かさいあおい
【評】クワガタの角にはさまれる痛さ。立派な角のオスよりも、小さな角のメスの方が痛かったのです。いい発見です。
大けやき風の強い日パーティーだ
前橋大胡小4年 町田 菜摘
【評】強い風に枝を揺らす大ケヤキ。まるでパーティーのような騒ぎです。意外なところに華やぎを見る視点がいい。
キックベースいつもバントでるいにでる
前橋大胡小4年 かどくら巧
【評】誰も思い切りけりたくなりますが、作者はちょこんと触るだけのバント作戦を使って出塁する頭脳派なのです。
運動会第百回目でゆうしょうだ
前橋桃川小4年 角田つきか
【評】学校創立以来百回目の運動会。その記念するべき大会で優勝したのです。なにか偉大なことをした気分です。
六いでもごほうびあったよかきごおり
前橋山王小1年 ひろおかまゆ
サンタさんわすれないでねママのぶん
前橋山王小1年 さかもとりさ
がっこうでそだてたあさがおたねいっぱい
前橋山王小1年 しろたゆうき
かえりみちうんどう会の声がする
みなかみ水上小2年 景山 香蓮(こうれん)
すごいなあママがけんけつでかけたよ
前橋桂萱小2年 田中 ゆな
たんぽぽは春にさく花まちどおし
前橋桂萱小2年 さくらいかのん
本ばんはドキドキだけど見ていてね
前橋桂萱小2年 ぜにやしずえ
外にでて雨の音をききたいよ
前橋勝山小2年 はしもとあやな
すず虫がひげをふりふり歩いてる
県立盲学校小2年 阪 未希十(みきと)
わたしは雲の上でおしろをたてていたいです
前橋山王小2年 かのうゆい
よぞらの星がゆらりゆらゆらしらかばこ
前橋山王小2年 よしだひろやす
秋のくれ足のうらだけひえている
前橋山王小3年 栗原 正明
はるなさん木々のあいだにはるなこだ
前橋山王小3年 杉本 侑也
ときょうそうビリになってもいい風だ
前橋広瀬小3年 吉村 太一
閉会式ずっとたってたらへにょへにょだ
前橋桃川小3年 大友 みゆ
ソーランブシあみをひきあげる所が私の見せ所
前橋桃川小3年 斉藤 優維
うんどうかいつなひきのひもがくさかった
前橋桃川小3年 木暮 皓太(こうた)
本を読むいっぱい読むと元気でる
前橋大胡小3年 かさいあおい
なわとびをとぶたびふえる二じゅうとび
前橋大胡小3年 三輪 もえ
あんずの木おばあちゃんのたからもの
前橋大胡小3年 たかはしあいか
夜キャンプたくさんの星ふってこい
前橋大胡小3年 酒井 仁成(じんせい)
うちの犬ふうせん見るとにげるのだ
前橋大胡小3年 大崎 右京
図工でねはいくポストをつくったよ
前橋大胡小4年 山本 朋美
よぉいドンけやきにむかってさぁ走れ
前橋大胡小4年 大塚 里菜
ほう課後に一人ではいく考える
前橋大胡小4年 仲沢 将哉(しょうや)
あきのあさそとにでたら風がくる
前橋大胡小4年 鈴木 洸稀(こうき)
昼休みふうせんかずらのたねとりだ
前橋大胡小4年 宮下 優有(ゆう)
ぞうきんは消しゴムみたいにきれいになる
前橋大胡小4年 黒崎えれな
高すぎてふうせんかずらとれないよ
前橋大胡小4年 星野菜々香
本読むとしーんとするな教室が
前橋大胡小4年 荻野 貴久
あかとんぼ夕日にあたってかがやくよ
前橋駒形小4年 石井 けい
そばの花畑全体真っ白だ
高崎堤ケ岡小4年 志村  葵