鈴木伸一選

2009年11月17日上毛新聞掲載


くすのきにぶつかれぼくのホームラン
前橋月田小6年 星野 裕夢(ひろむ)
【評】月田小にはクスノキの巨木があります。学校一大きな木に届くくらい大きなホームランをかっとばしてください。
秋晴れが川原に映る帰り道
前橋細井小6年 手島 実優(みゆう)
【評】川面だけでなく、川原の石や草木にまで、おだやかな陽光が降り注いでいるのでしょう。すてきな帰り道ですね。
アラーム音乾いた音に冬が来る
前橋木瀬中3年 篠原 瑞希
【評】「音」の重複は避け、「アラームの乾いた音に」とすべきでしょう。感覚は、とてもいいものを持った作者です。
芭蕉忌や心は今も旅の途中
前橋春日中3年 反町 麻椰
【評】芭蕉の絶筆「旅に病(やん)で夢は枯野をかけ廻る」への、作者の応答句。人生について、いろいろと考えさせられます。
妹の寝顔はいつももみじいろ
前橋山王小5年 真貝(しんがい)茉里(まり)
さつまいもほくほくしててふろあがり
前橋月田小5年 石原 遥子(ようこ)
くすのきの中では楽しい音楽会
前橋月田小5年 河原 結衣
もみじの葉重ねて川にながれ星
前橋粕川小5年 荻野 紗帆(さほ)
愛犬も背中丸める秋の夜
前橋下川渕小5年 木檜(こぐれ)葉月
いわし雲夏より青く晴れわたる
前橋大胡東小6年 久保 美幸
赤とんぼ大仏にとまって秋の空
伊勢崎あずま北小6年 久保田絵理
冬の日はコンクリートも寒そうだ
片品武尊根小6年 星野 紗穂
冬の朝君を見つけて髪ゆらす
前橋春日中3年 小山 由衣
木々の葉が落ちて感じる神の留守
前橋春日中3年 鳥谷越里紗
秋の風心あなあきすかすかに
前橋木瀬中3年 御供 駿介
星月夜私は「地球」の「人間」だ
前橋広瀬中3年 熊谷 杏奈
白線に足あと残る体育祭
渋川小野上中3年 野村 美咲