鈴木伸一選

2009年12月1日上毛新聞掲載


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草の露不思議な自分映ってる
前橋西高1年 宮沢 彩佳
【評】本人が一番分かっているようで、実は一番分からないのが、自分という存在かも。ちょっと哲学的な風貌(ふうぼう)の俳句。
彼の声花火の音で聞こえない
前橋西高1年 飯塚 奈絵
占いに左右されている星月夜
前橋西高1年 岩崎  駿
賢治の忌CD一枚聴き終わり
前橋西高1年 森田佳菜絵

【総評】前回のこの欄で、同年代の作者の俳句をたくさん読みましょう、と提案しました。さらに、読んだ俳句についての感想を、家族や友達の間で話し合う機会があれば理想的ですが、その場合、一つの作品に対して、よいと言う人もあれば、そうでないと言う人もあるでしょう。なぜなら、数字が限られた俳句には、読者が創造力を働かせて読まなければならない部分がかなりあるため、読者の考え方や気持ちのあり方、経験や立場などによって、その作品から受け取るイメージが違ってくるからです。結局は、みなさんが読んで「いいなあ」と感じたものが一番よい俳句ということになりますが、そのためにもいろいろな作品に触れ、自分にとっての「よい俳句」の基準を、しっかりと作ってゆくことが大切なのです。また、どのような作品であれ、よい俳句は決して人まででなく、つねに作者が「自分の言葉」で表現したものだということはいえると思います。