鈴木伸一選

2009年12月15日上毛新聞掲載


むらさきのきものをえらぶ七五三
太田世良田小1年 正田 莉央(りお)
【評】自分ですきな色のきものをえらべるまでに成長した莉央さん。お父さんとお母さんはうれしかったことでしょう。
さむい日はよんでも犬がでてこない
前橋山王小1年 くろずみ大が
【評】さむくて、犬も外に出たくないのです。わたしも、あたたかなへやにいると、うごくのがいやになっちゃうもの。
きのはっぱかぜのほうこうおしえてる
前橋山王小1年 なかむらゆいか
【評】木の葉がどちらへとんでゆくかで、風のむきがわかります。こんなふうに、自分なりの発見を書くのが大事です。
マラソンはけしきがうごいてふしぎだな
前橋山王小2年 とどころゆい
【評】もちろん、じっさいにうごいているのはゆいさんのほうなんだけど、それを逆のかたちで表現したのがよかった。
ハボタンをうえておにわもふゆじたく
前橋桂萱小2年 岩上ちひろ
【評】はいくをとおして季節のうつりかわりを感じ取るというのは、とても大事です。心がしぜんとゆたかになります。
あきのみちせいれつしてるもみじたち
前橋勝山小2年 か子しま来海
【評】「せいれつしてる」がいい。赤いいしょうを着た何本もの木々が、ちょっと気どって立っているような感じです。
あめ上がりジャングルジムにしずく一こ
前橋月田小2年 せき口まさゆき
【評】雨上がりのジャングルジムをよく観察したので、ひとつぶのしずくを発見できたのです。はいくは、これが大事。
あきのやまぼくのだいすきなあかいっぱい
高崎新高尾小2年 ふかさわゆうと
【評】ゆうと君のすなおな気持ちが、とてもよくつたわってきます。わたしも、まっ赤にそまった秋の山は大すきです。
あお空のにじいろとびばことびたいな
前橋大胡小3年 高橋  唯
【評】空にかかったにじを七色のとびばこに見立て、それをぴょんととんでみたいという、とてもゆめのある俳句です。
大けやきマフラーかしてあげたいな
前橋大胡小4年 栗原 真由
【評】葉を落とした校庭の大ケヤキは、何だか寒そうに見えます。真由さんのやさしい気持ちが、よく伝わってきます。
葉が落ちたけやきのむこう冬の音
前橋大胡小4年 角田未希也
【評】裸木になったケヤキの枝を通りぬけて、つめたい風がふいてきます。「けやきのむこう」というとらえ方がいい。
ばあちゃんち石油ストーブ冬のにおい
前橋桃川小4年 関口 季佐
【評】石油ストーブの、気持ちがほっと安らぐあたたかさは、おばあちゃんのやさしさとも通ずるものがあるようです。
持久走金色の葉が空に飛ぶ
前橋下川渕小4年 茂木  碧
【評】「一位になる」とか「苦しい」とかいった句が多い中、「金色の葉」をとらえたのは見事。印象的な美しさです。
かさかさとあかやきいろのあきのみち
前橋駒形小1年 ねぎしまい
きのしたでばれえをしたよあいうえお
前橋桃木小1年 みやたこうき
やすみじかんいつもはやすぎちゃいむはね
前橋大胡小1年 きたづめえみな
まどあけてカーテンのおなかがふくらんだ
前橋大胡小2年 あくざわりお
いちょうのはちょろりちょろりとおちてゆく
前橋大胡小2年 いいのさき
あきになりグローブオイルをかったんだ
前橋大胡小2年 小柏 翔太
大けやきいっぱい走ると葉がちった
前橋大胡小3年 鈴木 大樹
大けやきの下でなわとび昼休み
前橋大胡小3年 関口ゆうと
冬になりやけいがきれいでも寒い
前橋大胡小3年 福田 知香
ほうれんそうきたかぜふいてあまくなる
前橋山王小1年 あらきそうた
しもばしらドミノみたいにたおれてく
前橋山王小2年 村田りょうすけ
文化の日パパは庭の木切っていた
前橋山王小3年 猿谷りゅうま
風がふきもみじが私に会いに来る
前橋山王小3年 高山  愛
ジャンバーを遊んでいたらわすれたよ
前橋山王小3年 松坂 界良(かいら)
秋になり私のタンスはあったかい
前橋山王小4年 小野ことね
葉っぱがねじょうずにおけしょうきれいだね
前橋天川小2年 青木 胡桃
いもうとは百人一首ぼくテレビ
前橋桂萱小2年 神成  翔
白いいき遠くの山に雪がある
前橋桂萱小2年 ぜにやしずえ
やぎさんはふかふかしてて雲みたい
前橋月田小2年 下ひらりく
じきゅうそうはしりぬいたぞ風の中
高崎城山小2年 諸星 大樹
カラカラと音を聞いたら冬がきた
前橋桃川小4年 倉本 愛未
ばあちゃんの手作りぎょうざ冬の夜
前橋桃瀬小4年 黒沢 音々(ねね)
勉強中まどの外では紅葉だ
高崎堤ケ岡小4年 吉沢  葵