鈴木伸一選

2010年1月19日上毛新聞掲載


虹をみて行ってきますと家を出る
前橋大胡小5年 金井 那樹
【評】登校時に偶然、虹がかかったのでしょう。何だかうれしくて、今日がすてきな一日になるような気がしますね。
冬の朝かじかむ足に電車の音
前橋駒形小5年 横田 大輔
【評】かじかんで、まるで棒になったかのような足には、電車が走る音ですら、痛いくらいにひびいてくるのでしょう。
秋の夜少し冷たいハンバーグ
伊勢崎あずま北小6年 美留町悠太
【評】少し冷めてしまったハンバーグから、どことなくひんやりとした秋の空気が感じられます。着眼点のいい句です。
雪たちが時を追いかけ空を飛ぶ
中之条中2年 原沢 彩香
【評】すぐに解けてしまう雪片は、過ぎゆく時間を惜しむかのように、しきりに舞い飛ぶのです。何だか切ないくらい。
おにぎりを食べたら雪が降ってきた
中之条中2年 山崎 剛志(つよし)
【評】おにぎりと雪は、もとより無関係。しかし俳句では、何やら因果関係めいたものが感じられてくるから面白い。
雪の日に犬とさんぽはたのしいな
前橋下川渕小5年 小関みずき
冬の鳥白い空から飛んできた
長野原一小5年 金子 且行(かつゆき)
冬至の日太陽重くかげ長く
前橋大胡小6年 阿久沢祥恵
赤城山雲が晴れたら真っ白だ
前橋大胡小6年 大竹 知美
二学期の思い出しょって冬休み
前橋大胡東小6年 小林 亜美
虹が出てみんなが同じ空を見る
前橋大胡東小6年 高田ありさ
秋の空みなで囲んでおべんとう
伊勢崎あずま北小6年 中村 裕子
葉は落ちて空はすんでる冬景色
高崎馬庭小6年 樋口 智葉(ともは)
年賀状初めて出す人多い年
片品小6年 千明 美友
ラケットを握るこぶしに雪が降る
中之条中2年 一場 悠里
冬の森木々が凍って光りだす
中之条中2年 川田 大葵(だいき)
満月の輝き放つ庭の柚子
中之条中2年 小池 悠介
冬空が投げたボールをはねかえす
中之条中2年 宮崎 拓生(たくみ)
丸くなるこたつの中の受験生
沼田中3年 阿部ふみの