鈴木伸一選

2010年2月9日上毛新聞掲載


冬の風あびながら来る三学期
長野原一小5年 金子 且行(かつゆき)
【評】冬の風はつめたいけど、その分、気持ちがしゃきっとします。勉強に運動に、きっとがんばれることでしょう。
北風が私のほっぺ走ってく
前橋大室小6年 萩原木の香
【評】「走ってく」が、ふきぬけてゆく北風の冷たさを、うまくあらわしています。思わず身ぶるいしちゃいそうです。
月光に照らされ川は滑走路
渋川小野上中1年 杉山 大樹(ひろき)
【評】金色、あるいは銀色に輝く川が、目に浮かんできます。滑走路から、想像の世界へと大きく飛ひしょう翔(ルビ・ひしょう)してください。
増えてくる友の落書き冬の窓
渋川小野上中3年 野村 美咲
【評】登校してきた友だちが、一人また一人と、曇った窓に落書きをしてゆく。そこに、あたたかな連帯感が漂います。
朝練の私の楽器に風映る
中之条中2年 加藤 玲香(りょうか)
【評】繊細な感覚の句。楽器の種類は分かりませんが、「風映る」には、やはり光沢のある金管がふさわしそうです。
元旦に道着一枚寒げいこ
前橋大室小5年 神沢 友希
ふゆのあさまどはきまってくもってる
前橋細井小5年 横山 琴音
赤城山かんのんさまがねている形
前橋大胡小6年 星野 朝香
橋の上川に映った赤い月
前橋荒牧小6年 黒田 藍依(あい)
まんまるの月を見ながら初詣
前橋荒牧小6年 佐藤 健太
冬の空星と星とが鬼ごっこ
高崎城山小6年 吉田 亜衣
冬空に水面が光る散歩道
下仁田小坂小6年 杉本美伊奈
熱い湯にゆずが静かに咲いている
榛東南小6年 萩原 祐希
北風が背中を通ってざわめいた
中之条中2年 関口茉瑠香(まるか)
雪が降り今日の部活は雪合戦
渋川小野上中2年 青木 涼太
面接の返事を大きく冬の朝
渋川小野上中3年 佐藤 千栄
朝練の私の楽器に風映る
沼田中3年 星野 聖仁(まさひと)