林桂選

2010年2月16日上毛新聞掲載


雪だるまゴロゴロ天までゴロゴロゴロゴロ
渋川長尾小5年 田村 崇諾(たかつぐ)
【評】雪だるまを作るために雪の玉を転がしています。できるだけ大きいのを作るために。「天まで」がいい。
冬の風私の足がなくなった
前橋桃瀬小6年 新井和花奈
【評】「なくなった」は、凍えて感覚がなくなったという意味の誇張表現。冬に幽霊になったような感覚が面白い。
葉が枯れて空がおおぐちあけている
前橋桃瀬小6年 星野かおり
【評】木の葉が落ちて空が素通しで見えるようになった様子でしょう。「空がおおぐちあけている」は面白い表現。
この雪がとけたら二度目の一年生
片品小6年 狩野 心良(みらい)
【評】1度目は小学1年生。2度目は中学1年生。不安と期待の混じった1度目と同じ気持ちになって春を待ちます。
マスクして目ばかりの顔そろいけり
吉岡中1年 松岡 佑香
【評】顔をおおうマスク。すると出ている目が一層目立つ結果となります。その機微を「目ばかりの顔」でうまく表現。
我が家では九十九人一首かな
渋川小野上中3年 佐藤 千栄
【評】百人一首の1枚をなくしたまま、家族でカルタを楽しみ続けているのです。「九十九人一首」がユーモラス。
雪積もり足跡作りに散歩する
沼田中3年 加藤千奈実
【評】雪に足跡を付けたくて散歩にでるというのです。誰も歩いていない雪の上を歩くと、なぜかうれしくなります。
風がふく秋みんなふかれてく
渋川長尾小5年 星野 麻衣
雪がふる天使のなみだがこおってる
前橋広瀬小5年 天田  空(そら)
恋終わる中学校まであとちょっと
前橋桃瀬小6年 中嶋 彩乃
空の下はじめてできたよさか上がり
前橋桃瀬小6年 安達 友哉
風がふく松林での駅伝だ
前橋大胡小6年 大竹 知美
また少し心のアルバム厚くなる
前橋細井小6年 仁平はるか
校庭にけやきのでかいかげうつる
前橋大胡小6年 井崎 蓮太(れんた)
八幡宮銀杏落として秋がくる
吉岡明治小6年 横坂あすか
サンタさんいるかいないか討論会
吉岡明治小6年 吉田 匠汰
草もみじどこまでいっても続いてる
吉岡明治小6年 山岸  拓
吹き初めのフルートの音くぐもりぬ
前橋七中1年 栗原 有加
マスクの子誰かわからずすれちがう
吉岡中1年 冨岡みずき
寒いなといいつつアイスを食べる父
下仁田中2年 杉本麻稀葉(まきば)
制服のポケット両手が占領中
渋川小野上中2年 宮  康太
つららとは冬の魔物の涙かな
前橋南橘中3年 田部 竜憧(りゅうどう)
みぞれって英語でなんて言うんだろ
渋川小野上中3年 佐藤 千栄
霜柱踏むため少し遠回り
渋川小野上中3年 鈴木みちる