| 鈴木伸一選 |
2010年3月9日上毛新聞掲載
| 春深しポートレートは君の顔 | |
| 前橋南高2年 中西 崇将 | |
| ※前橋南高の作品は、狩野敏則先生に指導していただいたものです。 【総評】たった十七文字しかない俳句では、言葉をできるだけ無駄なく使うよう心がけると共に、描かれた内容に応じて、表現の仕方をいろいろ工夫することも大切です。方法の一つとして、ひらがなと漢字の使い分けなどを挙げることができますが、たとえば、こんな俳句があります。「を(お)りとりてはらりとおもきすすきかな」(飯田蛇笏・いいだだこつ)。「山又山山桜又山桜」(阿波野青畝・あわのせいほ)。蛇笏の句は、十七文字すべてを視覚的にやわらかい印象を与えるひらがなで書き、手にしたススキのふわりとした感触を見事に表現しています。青畝の句は、反対に漢字だけで書かれていますが、四つの「山」の字が、実際に山が連なっている感じを、うまくあらわしています。「桜」も、連なる山に沿って咲いている様子が、おのずと目に浮かんでくるでしょう。もちろん、これらはほんの一例ですので、みなさんも俳句の本を読んで、さらに勉強してみてください。 | |