林桂選

2010年3月30日上毛新聞掲載


いちごがりとなりのれつがおいしそう
前橋駒形小1年 しおたあみ
【評】イチゴ畑には、長いうねが作られていて、隣がおいしそうでも、一度入ると隣のさくに移るのが大変です。
母よりも早く目ざめる雪の朝
前橋大胡小2年 まゆずみきょうか
【評】いつもは一番の早起きはお母さん。でも雪の朝には一番に目が覚めました。雪を期待しながら寝たのでしょうね。
車の上しものはく物館になる
前橋山王小3年 星野みずき
【評】自動車の屋根に降りた霜。いろいろな形があって、まるで博物館のよう。発見が見立てにつながっています。
父さんが帰るのを待ち豆をまく
前橋山王小3年 白石 泰地
【評】仕事で遅い父さんを待っての豆まき。鬼役はお父さん? そうならばお父さんは大変です。でも句は楽しい。
雪の中モチモチの木を見つけたよ
前橋下川渕小3年 鳥越 和紗
【評】色彩が乏しくなる冬の樹木の中で、モチノキの赤い実は目を引きます。白い雪の中で一段と鮮やかなことでしょう。
ルービックキューブやっと一面桃の花
前橋桃川小3年 斎藤 優維(ゆい)
【評】ルービックキューブの一面の色をやっとそろえられたのです。その小さな喜びが桃の花に通っています。
春休みけやきは一年生の名前覚え
前橋大胡小4年 大原 京子
【評】校庭のケヤキは、春休み中に新しい1年生の名前を覚えようと特訓しているというのです。楽しく発想のよい句。
さくらがねいちねんせいをまっている
前橋駒形小1年 いしだかのん
とびばこでろくだんとべたさんかんび
前橋大胡東小1年 やのしょうた
とうこうちゅう5年のりょうくんとゆきがっせんえ
前橋大室小1年 くりばらゆうた
ゆき山はえ本の中にいるみたい
前橋山王小1年 月田 らむ
たんすのうらからだをくねらせ豆ひろう
前橋山王小2年 なぐもゆうすけ
おかあさんいつも兄弟でとりあいだ
前橋山王小2年 そねゆづき
クローバーしがつになったらさがそうよ
前橋駒形小2年 はたやまさき
じょうぎにひびがはいったさみしいよ
前橋勝山小2年 みやかわゆう
ちゃあちゃんのクリームシチューあったかい
県立盲学校小学部2年 阪 未希十(みきと)
お父さんおみやげ買う時チョコばかり
前橋山王小3年 佐藤 夏花
雪だるまゆっくりとけて手がおちる
前橋山王小3年 栗原 正明
うめの実がポップコーンみたいにはじけさく
前橋山王小3年 佐藤  健(たける)
バレンタインじいちゃんとパパにチョコあげた
前橋下川渕小3年 鳥越 和紗
兄ちゃんが雪でステーキ作ったよ
前橋下川渕小3年 阿久津 穂
兄ちゃんがママより大きくなっちゃった
前橋下川渕小3年 今井 香乃
まえがみをきられてそっとかがみみる
前橋駒形小3年 きたもとみき
じゅぎょうちゅうがんばっているぼくののう
前橋駒形小3年 狩野 竜亮(りゅうすけ)
おとうととはるをまってるランドセル
前橋駒形小3年 若林 杏奈
雲間からこぼれる光を手ですくい
前橋桃瀬小3年 高橋 理乃
雪がふりどんどん子ども集まるよ
前橋桃瀬小3年 斉藤 遥希(はるき)
父さんゴリラのチョコをもらったよ
前橋大胡小3年 横さわ早ほ
風の日にまつぼっくりが落ちてくる
前橋大胡小3年 大竹 朱美
ハイクをねへやにかざるとがっこうみたい
前橋大胡小3年 さいとうさら
寒い日はとくに白いよ浅間山
前橋大胡小3年 ゆさかずひろ
ぎゅうにゅうのはこをあらうと手がつめたい
前橋大胡小3年 小野寺かえで
大けやき春をまってるはやくなれ
前橋大胡小3年 岩さきりょう馬
とんでゆけ雲の上までぼくのたこ
前橋大胡小3年 角田 悠太
風さんが花びらの運動会を開いたよ
富岡高瀬小3年 萩原  唯
二だんベッド妹上にのりたがる
前橋大胡小4年 剣持明日香
参観日初めて来ないお母さん
前橋大胡小4年 黒崎えれな
手袋を買ってもらって手を入れる
高崎堤ケ岡小4年 篠崎 彩乃
あめがふるみずたまのかさぽつぽつなる
高崎新高尾小4年 高橋 風香